「genten」のナリタチ、カタチ。
おひさしぶりの『ナリタチ、カタチ。』です。
今回ご紹介するのは、ナチュラン初登場の「genten(ゲンテン)」。ご存知の方、すでに愛用されている方も多いレザーブランドだと思いますが、あらたな魅力を探しに、東京の市ヶ谷駅からほど近い本店へ伺ってきました。

先着10名の方にミニケアクリームをプレゼント


「genten」デリケートクリームのミニサイズをプレゼントします。なお本ページのご紹介アイテムは、2018年9月公開時点の情報のため、現在は取り扱いを終了もしくは内容を変更している場合があります。あらかじめご了承ください。
販売予定期間:2019年4月4日(木)~2019年4月24日(水)17時まで
※販売期間は予告なく変更する場合があります。

→ 現在販売中のアイテム紹介はこちら

「genten」の“原点”。


ゲンテンの原点、そのひとつは、日本。
名前の響きやお店の内装イメージから、海外のブランドだと思っていた、というお客様も少なくないそうです。1999年に『環境を守る、新しいライフスタイルを提案するブランド』として生まれ、環境や資源に配慮した素材と製法で、バッグをはじめ、レザーをメインにしたアイテムをたくさん届けてきました。
確かな素材で、丁寧に作られたモノだけが纏う、愛らしさや美しさ。ひとつひとつのモノに愛着を持って、大切に暮らしていくことの心地よい魅力を、ゲンテンのものづくりを通して実感してもらいたい、と考えています。

ふたつめの原点は、人。
いつも何気なく触れる部分、入れる物それぞれの定位置、持って出かける場所や時間など、その人その人のライフスタイルがそのまま革の表情として表れてくるバッグ。ただのモノではなく、自分らしさを体現してくれる相棒のような存在。
丈夫で上質で、環境にやさしい。その上で、なくてはならない、と思ってもらえる、暮らしの中心にいるような存在。ゲンテンは、人と暮らしの“原点”を捉えたものづくりを大切にしているブランドです。

“手仕事”という名をもつ旗艦シリーズ<アマーノ>

アマーノは、イタリア語で“手仕事”。その名の通り、素材づくりから縫製まで、手で仕上げられているこだわりのシリーズです。ゲンテンを代表する定番ラインとして、ブランド創設時より変わらない人気を誇ります。
使用している革は、フィレンツェ郊外にある名門タンナー、バダラッシ・カルロ社の『ミネルバリスシオ』というバケッタレザー。じっくりと時間をかけて作られたバケッタレザーは、手触りから見た目の印象、香り、経年変化に至るまで、自然そのもの。
右手前は糸を通す前、左奥は完成品。ステッチに使用している糸は、麻100%。天然糸ならではの力強さや、素朴で温かみのある質感が、バケッタレザーを引き立てます。アマーノの特徴といえる二本針で、ひと針ひと針縫い上げるハンドステッチは、ゲンテンが最も大切にしている技法。
デザイナーの荒井克至さん。「底や持ち手の継ぎ部分など、もっとも強度がかかる位置にステッチをほどこしています。ひと針ひと針の手仕事が、堅牢なステッチラインを生み出し、長くお使いいただけるものづくりと味わいへつながっています。使い続けるうちに表面にはツヤと奥行きのある風合いが現われ、手触りはやわらかく馴染むような質感へ変化していきます」

しっくり手になじむ質感と愛らしいフォルム

アマーノシリーズ / (S) 28,080円、(M) 38,880円

上質で高級感あるレザーの風格を持ちながら、ハンドメイドならではの愛らしい表情をみせるSサイズのミニトート。もうひと回り大きなMサイズは、シリーズの中で一番人気の実用的なサイズ。

長く使い込んだビンテージ感が魅力の<ゴートヌメ>

ゲンテンでは、革は自然の恵みと考えて、元々のシワやムラ、使い続けてできる傷やシミも、革やバッグや持つ人の個性として、ポジティブに捉え愛してほしい、という想いをもっています。お客様も天然素材の革を通して、自然や地球も大切に慈しみたいと考えている方が多いそう。ただ日本ではまだなかなか、たくさんの方に『革は傷も魅力』と理解していただくのは難しい……。その一方で、使い込まれたビンテージを価値として評価する土壌も育っていることに着目。
それなら、革の経年変化を躊躇される方々に、最初からビンテージの味を表現したバッグはどうだろう、と生まれたのが、<ゴートヌメ>シリーズでした。

デザインの種類も豊富

ゴートヌメシリーズ / リュック 49,680円ほか

こんなデザインがほしいという声や、あんな使い勝手のよい仕様を加えたらいいかも、というスタッフのイメージを形にしてきたら、レディースとメンズの両展開で、ゲンテンの中でも種類の多彩なシリーズに。
山羊革(ゴート)は、摩擦に比較的強い特性があるので、例えば満員電車で擦れあったり、多少の汚れや水分ならタオルなどでババッと拭いても傷になりにくい扱いやすさがあります。なかなかお手入れの時間が取れないという忙しい方にもうってつけです。
ゴートの魅力はなんといってもその軽さ。革が薄いのですが、繊維質が緻密で詰まっているため弾力があり、しなやかでやわらか。特にリュックやボディーバッグを持つとよくわかるのが、革が自然に体のラインに寄り添って、背中や腰骨に不自然に当たる違和感がなく、まさに“体になじむ”という言葉がぴったり。
出会ったその時から、まるで長年一緒に過ごし、人生に寄り添ってきてくれたかのようなバッグ。革のバッグにイメージしがちな、背筋を伸ばして肩に力を入れて、という気負いがいらない、やわらかな自然体の心のままで持っていただけるロングセラーシリーズです。

今季より新色グレーが仲間入り

ゴートヌメシリーズ新色グレー / ミニショルダー 35,640円など

カラーも定番で4~5色を揃える豊富さに加え、今季から新色グレーが仲間入りしました。バッグらしい質実なデザインと、自然界にある色味を基本にしているので、主張しすぎない点も<ゴートヌメ>シリーズの使いやすさです。
流行に左右されず、タウンユースからアウトドアまでシーンも選びません。ゲンテンはユニセックスなデザインを心がけて作られているので、枠にとらわれず、お好きなものをどうぞ。パートナーで共用したり、お揃いで持つ楽しみも広がります。

一枚革から生み出す芸術<マルチカットワーク>

『ゲンテンといえばマルチカットワーク』とも称されるほど、ブランド初期から不動の人気シリーズ。
地中海沿岸の家や調度品などに使われる伝統的な意匠をモチーフに、花の中央に星を配したオリエンタルな趣のパターンが好評です。モロッコなどの暑い地域の家に見られる、風を通す風窓から、型抜きバッグのイメージが広がったのだそう。研ぎ澄まされたシンプルでモダンな美の結晶が、マルチカットワークの原点です。
カットワークシリーズ / 23,760円~

型抜きに使うのは、当初から変わらない大・中・小、計7タイプの金型。そのブロックを職人がひとつひとつ組合せて、調整して抜き出しています。手間はかかるものの、だからこそゲンテンらしいクラフト感が生まれています。夏は清涼感や軽快さを感じさせて、冬はレザーの重厚さがたのしめる。一年を通して違った楽しみ方ができるバッグです。

丈夫で軽い、機能美も愛される理由

カットワーク 2WAYポシェット / 31,320円

マルチカットワークに使用しているのは、2ミリ強の厚みをもつイタリア産の牛革です。丹念になめしてオイルを十分に含ませた革はしなやかで丈夫。だから、繊細な柄部分の耐久性を心配される方もいるかもしれませんが、修理でも切れた状態を見たことはないそう。 実用面からいっても、型抜きをしていることで、一枚革でありながら重さを感じません。持ちやすいとご好評をいただいている、大きな理由です。マルチカットワークをきっかけにゲンテンを知ったという方や、コレクターの方、初期のモデルを大切に使い続けている方など、たくさんのファンの方々に愛され、支えられているシリーズです。

gentenを代表する幻の革を使った<トスカ>

革本来の存在感を感じられる、オーセンティックでトラディショナル、洗練された佇まいのトスカ。ゲンテンを代表する定番ラインとして、アマーノ同様、ブランド創設時から長く愛され続けているシリーズです。革も同じく、バダラッシ・カルロ社で伝統的に受け継がれる最高品質のバケッタレザーを使用。
トスカを立ち上げた当時、日本ではナイロンのバッグが主流の時代。そんな中、最高品質の革を使った正面切っての革モノ、ゲンテンの顔にできるような商品を作ろうという強い思いが込められたシリーズです。


トスカには、牛の肩まわりの皮を、“幻の製法”といわれるバケッタ製法で仕上げた『ミネルバボックス』というレザーが使われています。バケッタ製法とは、栗、ミモザ幹や樹皮のタンニン成分でなめし、牛脚脂を時間をかけて浸透させ、丁寧に磨きあげる、とても手間のかかる製法です。先に紹介したアマーノにも、同じ革が使われていますが、トスカはさらに職人の手によって一枚一枚丁寧に揉み込む作業をすることで、革表面の独特のシボを生み出しています。

トスカシリーズ / 2WAYバッグ 74,520円など

革のバッグはお手入れが大変で、雨の日にも使えないし……と躊躇している人にこそ、トスカはおすすめです。天然のオイルをたっぷり含んだミネルバボックスは、お手入れはとてもシンプル。使い始めは乾いた布で拭くだけで、オイルが乾燥してきたら少量のクリームなどで保湿すれば、疲れた革が再生して、透明感のあるツヤも生まれます。明るい色は水染みが目立つので、気になる方は革製品専用の防水スプレーを使うと安心です。

レザーお手入れセットもご用意しています

レザーお手入れセット / 3,996円

大切なバッグを汚れや乾燥から守り、過不足のない保湿をおこなうことで、革が本来もつ豊かな風合いが引き出され、より愛着をもって使い続けられます。ゲンテンのお手入れセットは、食品や化粧品に使われているような成分を中心につくられているので、安心してお手入れができておすすめです。

ポイント1. ブラシで汚れを落とす

人間の肌と同じで、まずは汚れ落としから。馬毛のなかでも毛足の柔らかなタイプのブラシで、やさしくホコリなどを取り除きます。カビの予防にも。

ポイント2. うっかり傷も目立ちにくく

ひっかいてできてしまった軽い傷なら、傷の方向に優しくこするだけでもだいぶ目立たなくできます。傷の部分を裏から少し押し上げてクリームで保湿する方法も効果あり。素上げ革だからできる技。

ポイント3. 少量のクリームで潤いを

使いはじめの頃は、軽い質感のデリケートクリームを少量。使い続けて乾燥が気になってきたら、コンディショニングクリームを、付属のコットンクロスで円を描くように少しずつ。

ポイント4. 最後はスプレーで仕上げ

狭い室内ではなく広い屋外で、下から上にスプレーした霧の中に、バッグをくぐらせるようなイメージで。ムラにしたりシミにしたりせず、防水スプレーを均一に薄くかけられるコツ。

革小物ならではの、お手入れをして愛情をかけて、育てていくたのしさを教えてくださった、市谷本店・店長の尾山俊介さん。「数ヶ月使わないときは、付属の布袋に入れて保管すると、ホコリから守ってくれます。また、バッグの中に入っているアンコ(詰め物)も捨てずに、保管時にも活用してください。湿気を吸ったりカタチをきれいに保つ効果があります。レザーバッグも革靴と同じで、毎日ずっと持つよりはローテーションして使うと長持ちしますよ」

市谷本店には工房を常設

本店の一角に佇む工房では、職人の米倉茂さんが日々、修理やサンプルづくりをおこなっています。

米倉さんが、修理の合間などに端材を使って命を吹き込んだ小物たちが、工房のあちこちに。小さくてもそれぞれに個性と存在感が。

お伺いした市谷本店。店舗にも、環境と調和する工夫が随所に凝らされています。本店がある本社ビルは、割肌の天然石と瓦職人が焼いた美濃のテラコッタに包まれ、また店内は、漆喰の壁、石やフローリングの床をベースに、ヌメ革や鉄、木材の家具を配し、天然素材たっぷりの空間を作り上げています。


暮らしの中にある「genten」を提案

暮らしの中にある「genten」を提案

販売中のアイテム