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【素敵な人の3つのルール】acutti店主・圷みほさん/好きなものしか身につけない、ぶれないおしゃれのつくり方

writer NATULAGI編集部
ナチュらぎが注目する素敵な方たちに、おしゃれの<3つのルール>をうかがう企画。
第6回目は、「acutti(アクッティ)」の店主・圷みほ(あくつみほ)さんです。
会社員を経て、雑貨店をスタートした圷さん。衣食住を彩る吟味されたセレクトアイテムはもちろん、ご自身のセンスのいい装いや暮らしぶりもまた、雑誌やSNSなどで人気を集めています。
今回はacuttiのアトリエにお邪魔して、圷さんのおしゃれをつくる3つのルールをうかがってきました。

襟のデザイン、シルエットにこだわる

「おしゃれで大事にしているのは、自分に似合うシルエットを把握することです。私は丸顔なので、洋服を選ぶ際は、とくに襟の形や首まわりのシルエットにこだわっています」

「全体としては、首元はすっきり、下にむかってボリュームが出るようなバランスが好きです。
ここ最近はスクエアカラーがお気に入り。ブラウスやサロペットなどのベーシックなアイテムも、襟がスクエアだといいアクセントになります」

シンプルな中にも、ちょっとした面白さがあるものを選ぶ

「30代以降、シンプルな洋服を手に取ることが増えました。
でも、ただシンプルなだけではつまらないので、白いワンピースでも、ちょっとしたワンポイントがあるものを探すようにしています」

「このワンピースは、キルティングになった大きなポケットがかわいくて、ついつい手を入れてしまいます」

洋服以外では、バッグやアクセサリーなどの小物をポイントにすることも多いそう。
「とくにピアス、リング、ブレスレットなどの手元を彩るアクセサリーが好きです。組み合わせを変えたり、ネイルの色をちょこちょこ変えたりして楽しんでいます」

身につけるのはいつも「好きな服」だけ

「近所のスーパーに行くときでも、つねにお気に入りの服を着ていたいんです。そのため、部屋着用などの“〇〇用の服”というものは持っていません」
色、素材、シルエットのすべてが好みというこちらのワンピースも、普段着として近所のお出かけにも、ちょっと素敵なお店での食事など、華やかな場所にも着ていくそうです。

「子どもの行事や送り迎えなどにも『好きな服』で行くので、ときには浮いている? と思うことも(笑)
趣味のキャンプでは、アウトドアブランドを着たりもしますが、選ぶ基準はつねに好きと思えるかどうかです」
好きなものとの暮らしが、よりよい一日をつくるから

「買い物するときは、見た瞬間に好きかどうかわかります」と圷さん。ネット通販なども利用しますが、買い物の失敗はほとんどしないそうです。
好きがぶれない秘訣を聞くと、「小さい頃から好みがはっきりしていて、とにかく頑固なんですよね」と笑います。
「例えばコップやスポンジひとつでも、ちゃんと自分で『これ』と選んだお気に入りのものを使うだけで、同じ一日なのに過ごし方や気分が変わって、その先の生き方にもつながっていくんじゃないかなと思っています。
これはお店のアイテムをセレクトするときの想いでもあるのですが、自分の暮らしでも同じです。
だから、洋服を買うときもなんとなくの買い物はしません。値段やブランドは関係なく、『好き』のセンサーが反応したものだけ。心が動かないような、中途半端な服を着て過ごしたくないんです」


「今年40歳になるのですが、自由で素敵な先輩たちがまわりにいるので、40代はすごく楽しみです。
おしゃれでは、ちょっときれいめな革靴コーデなど、今まで挑戦したことがないスタイルも気になっています。変わらず『好き』は大切にしながら、年齢を重ねていく変化も楽しんでいきたいです」
撮影/河合信幸
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取材・協力

圷みほ(あくつみほ)
雑貨店店主
大学卒業後、会社員、セレクトショップ勤務を経て、オンラインショップ『acutti』をスタート。「毎日の暮らしを少し楽しくする」をコンセプトに、衣食住にまつわるアイテムを揃える。2021年には実店舗をかねたアトリエをオープン。Instagram:@mih0n