松野家の暮らし

その1. かごとざる

丈夫で長持ち、使うほど味がでる生活道具

2019年5月6日(月)

1945年創業。東京の下町・馬喰町で70年続く卸問屋であり、現在は荒物を扱う雑貨店として知られる『暮らしの道具 松野屋』。店主・松野弘さん、きぬ子さんに教わる、昔ながらの道具の使い方を連載企画でお届けしていきます。第1回は、かごとざるを、いまの暮らしに取り入れるには……?

完売のためお待たせしておりました篠竹みざるを再入荷しました。人気商品のためどうぞお早めに。

かごとざるの使い方を倣いに

松野弘さんときぬ子さん

これから、荒物をはじめ昔から便利に美しく使われてきた生活道具の魅力を、松野弘さんときぬ子さんの暮らしぶりから倣っていきます。今日のテーマは、『かごとざる』。

ざっくり入れてさまになる、かごの佇まい

かご

前:籐2本手ピクニックバスケット/3,456円
奥:アチョリカゴ(小)/3,024円

かご

(こちらの写真のかごは参考商品です)
松野家では、あらゆるものの収納、整理整頓に、かごが使われています。一家だんらんのお部屋にかご、お台所にかご、階段の途中にも玄関先にもかご。かごがなかったら、本も玉ねぎもみりんも手ぬぐいも、ほころびはじめた小ぶりな桜の植木だって(取材当日、松野屋のみなさんは夜桜見物へ出かける季節でした)、所在なげにしょんぼりとしてしまうんではないかと心配になるくらい、かごが人とモノの成り行きを、しかとささえているようでした。

かご

籐取っ手付きラウンドバスケットミニ/1,836円
階段の途中、ほっと心なごむ緑のいろどりにも、かご。鉢や受け皿をそのまま置くよりも床に傷がつきにくく、お部屋との境目をじんわりやわらかくにじませてくれます。フローリングに置き換えてみても、かごでワンクッションは今すぐ取り入れたい用い方です。

呼吸する素材とつくりは、食料の保存にも最適

かご

ストロードーム手横長カゴ/3,024円

かご

アチョリカゴ(小)/3,024円
すぐに使い切ったり食べきったりできない食品類の保存にも、かごはうってつけ。竹や椰子などの植物を使って、人の手でわしわしぐるぐる編んだ容れ物にすっぽり収まれば、じゃがいもも玉ねぎもその心地よさに、うっかり長居してしまいそう?

いつの時代にも符合する、臨機応変な働きもの

かご

マルシェカゴ革手(XS)/3,564円
ヤシでしっかりと丁寧に編まれたマルシェかごは、おでかけバッグにも、野菜をストックしても、写真のようにお洗濯道具をざくざく放り込んでもいい、まさにさまざまな使い途に引っ張りだこな万能かごです。マルシェはフランス語で、マーケット=市場。古くからフランスで愛され続けてきたバスケットが日本でも、時代や環境を超えて親しまれています。

左奥:ラタン取手付楕円バスケット(M)/5,184円
右前:ワインバスケット/3,456円
お洗濯もの周りでも、かごの活躍はとまりません。ランドリーバスケットとしても、写真のようにタオルや手ぬぐい、ハンカチの収納用としても、使い方は人と暮らしの数だけ、無限に広がります。

働きものにも束の間の休息……?

かご

マルシェカゴ各種/3,564円~
ちょっとひと休み、使わない期間が長くなりそうなときは、目立つ汚れがなければ乾拭きして、風通しのよい場所へ。仕舞いこんでしまうよりも、インテリアの一部としてみえるところに重ねておくほうが、またすぐに使うきっかけにもなって、かごにとってもよいそうです。

お料理初心者におすすめのざる、ありますか?

ざる

かごに負けず劣らず、松野家の暮らし、食事の支度になくてはならない、ざる。大きさや深さ、目の粗さが異なるたくさんの中から、扱う食材に合わせて一番使いやすいざるを選んでいるという、きぬ子さん。ざるビギナー、お料理初心者の使いはじめにいいざる、ありますか?

Instagramにも登場する、アイディア使い

ざる

真竹角盆ざる各種/2,916円~
ビギナーさんにおすすめなのが、食卓にのぼる食器代わりに、写真のようにして焼き立てのパンをのせる使い方。蒸気を逃がしてくれるので、食べる直前までサクサクッとおいしい歯ざわりを保ってくれます。パンのほかにも、おむすびをのせたり、汁気のないおかずを盛りつけしたり。Instagramでいろいろなアイディアを凝らした使い方が投稿されていますので、ぜひご参考ください。(『角盆ざる』で検索してみてください)
うつわが並ぶ食卓のなかで、いいアクセントにもなってくれます。

“福をすくう”といわれる縁起のよいざる

ざる

篠竹みざる/3,996円
岩手県伝統の竹細工技法を用いてつくられた、箕ざる(みざる)。脱穀に使われる道具である箕の形をしているので、箕ざると呼ばれています。片方だけ口が開いたざるは、“福をすくう”といわれ、古くから縁起物として親しまれ、片口ざる、とも呼ばれます。

完売のためお待たせしておりました篠竹みざるを再入荷しました。人気商品のためどうぞお早めに。

ざる
ざる

片口なので水切りしたお米や豆などをお鍋に移したり、お蕎麦やうどんをうつわへ移すのにも便利。弾力がありしなやかで非常に丈夫です。ステンレスのざるだと研ぐ最中にお米が削れてしまう場合もあるそうですが、竹のざるはその心配がなく、口当たりのよいふっくらしたごはんに炊き上がります。

お手入れもシンプルで使い勝手よし

ざる
ざる

(こちらの写真のかごは参考商品です)
竹は水に強く耐久性に優れる上、通気性がよく蒸れません。使ったらざっと水洗いして、風通しのよい場所にふせておき、よく乾かせばOK。竹は使い込むうちに、青みから黄色へ、その後も深みのある色へ変化し続け、どんどん愛着が増していきます。
かごもざるも、丈夫で長持ちし、使うほどに味がでる、暮らしの道具です。

松野屋のかご
松野屋のざる

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