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【クローゼット拝見!】ケータリング&民泊運営・伊藤千桃さん/年代物の引き出しを組み合わせ、愛着持てるワードローブに

writer 石川理恵

おしゃれの舞台裏であるクローゼットを拝見しながら、服づきあいについてうかがう企画。第5回は、「桃花源(とうかげん)」の屋号でケータリングや民泊を営む、伊藤千桃(いとうちもも)さんの家を訪ねました。

 [目次]

 ・衣装ケースなどは使わず、あるもので身軽に収納

 ・自宅洗いとアイロンがけで、大切な服をリフレッシュ

 ・あまり買わないからこそ、買うときは大胆に!

 ・おしゃれも収納も、自己流がいちばん

衣装ケースなどは使わず、あるもので身軽に収納

伊藤千桃さん
▲広いお庭と離れのある一軒家に、娘さん家族と愛犬と暮らしています。

「クローゼットがないから、収納にはいつも困っています。でも、わざわざ買ったりしないで、あるもので考えたいんです」

そう話す伊藤さんのお部屋には、上着類をかける小さなラックと、オンシーズンの服をたたんでいる和ダンスがありました。

その上には、アクセサリーや小物をしまっている小引き出しがふたつ並んでいます。

和ダンス
▲和ダンスも小引き出しも、50年来の愛用品です。

オフシーズンの服や出番の少ない服は、ふろしきに包んだり、旅行用のボストンバッグやトランクケースに収納したりして、部屋のすみへ重ねるだけに。

ふろしきもバッグもヒョイッと持ち上げやすいものだから、「しょっちゅう衣替えをしている」という伊藤さんには、扱いやすいのだそうです。

ラックと風呂敷に包まれた衣類
▲上着類をかけるラックと、オフシーズンの服を並べたコーナー。右側の油単(布カバー)をかけたタンスには、和服を収納。
棚に入った靴箱と靴
▲あるもので柔軟に、収納方法を考えています。中国の骨董品の棚を、お出かけ用の靴箱代わりに。

自宅洗いとアイロンがけで、大切な服をリフレッシュ

日々の料理、お菓子づくり、庭仕事など、自らの手を動かし、暮らしを楽しんでいる伊藤さんは、服もクリーニングに出すことはほとんどなく、ダウンやセーター、スーツまでも自宅で洗濯しています。

「いまどきの洗濯機は性能がいいから、水の量を多めにして、おしゃれ着用の洗剤で洗います。ダウンを洗うと水が黒くなって、汚れが落ちたことを実感してさっぱりします。

セーターは、仕上げに洗濯のりのスプレーをかけてアイロンがけをすると、きれいに生き返るんですよ。この前は、型崩れした帽子も、のりスプレーしてアイロンをかけたらピシッとなりました」

アイロンがけしている様子
▲ダイニングテーブルにマットをしいてアイロンがけ。「娘には、年中アイロンかけているわね、と言われます(笑)」
カゴに入ったアイロンセット
▲アイロン、マット、洗濯のりのスプレーをカゴにセットし、すぐかけられるように。

取材・協力

伊藤千桃(いとうちもも)

ケータリング&民泊運営

1950年ジャカルタ生まれ、1972年度ミス日本、元女優。神奈川県葉山町で自宅カフェ「桃花源」を営み、地野菜を使った料理で人気に。現在は娘とともにケータリング、弁当デリバリー、古民家でのバーベキューサービスや民泊を運営するほか、オンラインショップにて自家製薬草ブレンド茶、無農薬栽培のフルーツを使ったパン、焼き菓子などを販売している。著書は『千桃流・暮らしの知恵』(主婦の友社)。Instagram:@toukagenhayama

作家プロフィール

石川理恵(いしかわりえ)

編集者・ライター

雑誌や書籍でインタビューを手がける。著書に『時代の変わり目をやわらかく生きる』(技術評論社)、『自分に還る 50 代の暮らしと仕事』(PHP 研究所)他。東京・豊島区のアパートの一室に、小さな週末本屋をオープン。instagram:@rie_hiyocomame

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