読み物
【クローゼット拝見!】ケータリング&民泊運営・伊藤千桃さん/年代物の引き出しを組み合わせ、愛着持てるワードローブに

writer 石川理恵
おしゃれの舞台裏であるクローゼットを拝見しながら、服づきあいについてうかがう企画。第5回は、「桃花源(とうかげん)」の屋号でケータリングや民泊を営む、伊藤千桃(いとうちもも)さんの家を訪ねました。
衣装ケースなどは使わず、あるもので身軽に収納

「クローゼットがないから、収納にはいつも困っています。でも、わざわざ買ったりしないで、あるもので考えたいんです」
そう話す伊藤さんのお部屋には、上着類をかける小さなラックと、オンシーズンの服をたたんでいる和ダンスがありました。
その上には、アクセサリーや小物をしまっている小引き出しがふたつ並んでいます。

オフシーズンの服や出番の少ない服は、ふろしきに包んだり、旅行用のボストンバッグやトランクケースに収納したりして、部屋のすみへ重ねるだけに。
ふろしきもバッグもヒョイッと持ち上げやすいものだから、「しょっちゅう衣替えをしている」という伊藤さんには、扱いやすいのだそうです。


自宅洗いとアイロンがけで、大切な服をリフレッシュ
日々の料理、お菓子づくり、庭仕事など、自らの手を動かし、暮らしを楽しんでいる伊藤さんは、服もクリーニングに出すことはほとんどなく、ダウンやセーター、スーツまでも自宅で洗濯しています。
「いまどきの洗濯機は性能がいいから、水の量を多めにして、おしゃれ着用の洗剤で洗います。ダウンを洗うと水が黒くなって、汚れが落ちたことを実感してさっぱりします。
セーターは、仕上げに洗濯のりのスプレーをかけてアイロンがけをすると、きれいに生き返るんですよ。この前は、型崩れした帽子も、のりスプレーしてアイロンをかけたらピシッとなりました」


取材・協力

伊藤千桃(いとうちもも)
ケータリング&民泊運営
1950年ジャカルタ生まれ、1972年度ミス日本、元女優。神奈川県葉山町で自宅カフェ「桃花源」を営み、地野菜を使った料理で人気に。現在は娘とともにケータリング、弁当デリバリー、古民家でのバーベキューサービスや民泊を運営するほか、オンラインショップにて自家製薬草ブレンド茶、無農薬栽培のフルーツを使ったパン、焼き菓子などを販売している。著書は『千桃流・暮らしの知恵』(主婦の友社)。Instagram:@toukagenhayama
作家プロフィール

石川理恵(いしかわりえ)
編集者・ライター
雑誌や書籍でインタビューを手がける。著書に『時代の変わり目をやわらかく生きる』(技術評論社)、『自分に還る 50 代の暮らしと仕事』(PHP 研究所)他。東京・豊島区のアパートの一室に、小さな週末本屋をオープン。instagram:@rie_hiyocomame