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【おしゃれの見つけ方】第14回 金子敦子さん/50代から60代へ。落ち込むこともあるけれど、元気をくれるのがおしゃれ

writer 齋藤萌

身につけるものは1gでも軽くする

バッグ
▲and wander(アンドワンダー)「ダイニーマという素材のバッグは驚くほど軽量で丈夫です」

「山に登ったりスポーツ自転車に乗ったりするようになって、軽いものを身につける大切さを知りました。服や小物が軽くなるだけで体が喜んでいるのがわかるし、足取りも軽く感じます。そうすると一緒に気持ちまで軽くなるんです。

私にとって重い服や小物は人生の重り。知らぬ間に次の行動のブレーキになっていたことに気づきました。そのため身につけるものを測って、1gでも軽くする工夫をしています。

軽さを追求したおしゃれを楽しみつつ、ふわりふわりと軽やかに生きていきたいです」

リュック
▲左:and wander 右:MINIMALIGHT(ミニマライト)

「and wanderのバッグはとても軽いのに丈夫なんです。デザインも洗練されていて、山でも都会でも使いやすい点も気に入っています。

革も可愛くて好きなのですが、大きいとどうしても重いですよね。なので革のバッグはコンパクトなものを選ぶようにしています」

▲SAFUJI(サフジ)のコンパクトなレザーバッグ

小物に色を入れてアクセントに

▲トートバッグ:Repos de midi

「おしゃれのモットーは『目立たず 沈まず』です。自然体で無理がなく普通だけど地味ではない。さりげないおしゃれの達人を目指しています。

なのでベーシックなアイテムを選ぶことが多いのですが、その分小物で色を入れることが多いです。

単色ではなくいくつかの色が組み合わさっているものを選んで、バッグのグレーとパンツのグレー、靴下のグリーンとバッグのグリーンなど、色を合わせて楽しんでいます」

カラフルな靴下が入ったケース

60代、新しいおしゃれの挑戦へ

少しずつアップデートを重ねながら自分らしいおしゃれを思う存分楽しんでいる金子さんに、最後はこれからしたいおしゃれについて伺いました。

「今アクセサリーに興味がでているんです。昔はコットンパールをよくつけていましたが、そこからもう一歩外に出てみたくなりました。

つい先日、百貨店のトークイベントで、いつもより少しだけキレイ目な装いにしたいと、糸で作られた刺繍のブローチをつけてみました。すると『遠くから見てもブローチがすてきだった』と好評で、私と同じブローチをお求めになった方もいたようなんです。小さなアクセサリーの大きな効果を実感する出来事で、よりアクセサリーを身につけることに興味が沸きました。

今欲しいアクセサリーは、手のぬくもりと自然の恵みを感じるものです。糸、木、貝、ガラス、石、真鍮などで作られたお守りみたいなアクセサリーを選んでいきたいです。

私も、私をフォローしてくださる読者の方も、誰しも自分の中におしゃれへのハードルがあると思います。本当は似合うのに、心に壁があってなぜだか手が出せないんですよね。

今まで少しずつそのハードルを超えておしゃれを楽しんできたので、アクセサリーでも自分なりの新しい扉が開けたらうれしいです」

撮影・取材・文/齋藤萌

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取材・協力

金子敦子(かねこあつこ)

主婦

50代からはじめたブログ『命短し恋せよ乙女★ 50代の毎日コーデ』が人気となり、現在はSNSや書籍など、さまざまなメディアで等身大のおしゃれを発信する。愛称は「あっこたん」。著書に『今日より明日がもっと楽しい ヤッホー! 60歳』(扶桑社)、『あっこたんの毎日が楽しくなる50~60代の手作り服』(ブティック社)など。Instagram:@55akotan

作家プロフィール

齋藤萌(さいとうめぐみ)

編集者・ライター・フォトグラファー

「土屋鞄製造所」「北欧、暮らしの道具店」など、3社にてWebメディアの編集・ライターを経験し、2021年に独立。暮らしまわりやものづくりに関わる取材・執筆が得意。またフォトグラファーとしても活動している。instagram:@megum_isaito

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