読み物

【おしゃれの見つけ方】第4回 西麻布R店主・滝本玲子さん/スタイルは決めない。新しい「似合う」を取り入れて、おしゃれを楽しむ

writer 齋藤萌

コーディネートを引き締める、古い銀色のアクセサリーたち

「アクセサリーはここ10年ほどずっと決まったものしかつけていません。ゴールドは似合わないのでシルバーばかりです。

私はアレルギーのため、デリケートな首元にシルバーや合金のネックレスをつけることができません。なのでブレスレットなど、手首に身につけることが多いですね。

ブレスレットはどれも古いもので、日本の他、出張で行ったイギリスやパリで購入したものもあります」

▲バングル。夏は涼やかなホワイト、秋冬は温かみのあるブラウンやブラックを使っているそう。素材はそれぞれボーンとベークライト。

こだわりはあるけれど、柔軟に新しい「似合う」を取り入れる

「私に似合う色を考えていった結果、洋服はモノトーンやネイビーが多くなりました。けれど絶対この色と決めているわけではないんです。

例えば最近YAECA(ヤエカ)のピンク色のパンツを購入しました。草木染めならではの他にはないピンク色で、これなら私にも似合うと思えた一着だったんです」

「経験上、どんなものが自分に似合うのかわかっている部分もあるけれど、それにしばられる必要はないと思います。スタイル、みたいなものを決めるのはあまり好きではないんです」

パターンにとらわれることなく「自分に似合うかどうか」という視点で自由におしゃれを楽しんでいる滝本さん。

60代に入ってからファッションの仕事をはじめたという、新しい仕事にもどんどん飛び込んでゆく滝本さんの生き方が、おしゃれにも現れているように思います。

撮影・取材・文/齋藤萌

■こちらもおすすめ
40代、50代からのおしゃれ探し『わたしの大人服。』(ナチュランのサイトに移動します)

取材・協力

滝本玲子(たきもとれいこ)

西麻布R店主

1983年よりデザイン事務所 「merge」 を主宰。雑貨バイヤー、店舗企画等に携わる。2011年に西麻布にて喫茶店Rをオープンし、2020年に「西麻布R」に店名を変更。器やファッション、アートやデザイン系の企画展を多数開催している。また、フラワーデザイナーの市村美佳子さんとの「エプロン商会」では、美しい花柄やビンテージ生地でのエプロンの制作・販売を行う。Instagram: @merecoto

作家プロフィール

齋藤萌(さいとうめぐみ)

編集者・ライター・フォトグラファー

「土屋鞄製造所」「北欧、暮らしの道具店」など、3社にてWebメディアの編集・ライターを経験し、2021年に独立。暮らしまわりやものづくりに関わる取材・執筆が得意。またフォトグラファーとしても活動している。instagram:@megum_isaito

読み物カテゴリー一覧
ページトップへ