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【髪とおしゃれ】山村ヒロミさん/60代の新鮮ボブヘア。年齢を重ねて、髪型も暮らしもかろやかにアップデート
writer NATULAGI編集部
タキシードパンツをあえて崩して。新しい髪型で楽しむおしゃれ
「ちょっとハンサムで、きれいな感じのアイテムが気になります」と山村さん。今日穿いているのは、アメリカのヴィンテージショップでみつけたタキシードパンツです。
「タキシードパンツのようなシリアスな雰囲気のアイテムを、少し崩してカジュアルに着る。そんな“アンバランス”を楽しみたいです」
愛用の眼鏡とヘアケア用品をご紹介
愛用の眼鏡コレクションも見せていただきました。個性的なデザインがずらり。「今日のコーディネートにはこれかな」と、着こなしの微調整は眼鏡で。
「シャンプー前に頭皮のケアをするようになり、パサつきにくくなってきたなと効果を実感しているところです。頭皮用のブラシでマッサージして毛穴の汚れを落とし、シャンプー後は乳液タイプのトリートメントをつけて乾かしています。
この髪型になってからは、セットはヘアオイルを手ぐしでつけるだけ。香りのいいyes.のオイルは髪はもちろん、全身につけられて、旅行のときにも重宝しています」
どんなことも、いい選択だったと思えるように
新しい髪型で笑顔をみせる山村さんからは、迷いや後悔を感じません。
「自分がした決断を、後から『こうしなきゃよかった』って思いたくないたちなんだと思います。
30年前、山口で最初にカフェを始めるとき、景色が気に入って決めた場所が、まだ道もできていないような本当の山の中だったんです。こんなところに誰が来るんだって、家族はもちろん、まわりの人みんなに反対されました。
でも自分の選択を信じたくて。最初はもちろん苦労したんですけどね。うまくいくために、じゃあ何ができるかな、どうしたら人が来てくれるのかなと、よかったと思えるための努力はたくさんしました」
そのカフェは絶景カフェとして人気店となり、現在は息子さんが経営を継いでいます。
最近の活動の中心は、友人3人で立ち上げた「i 計画室(イ・ケイカクシツ)」です。
「i 計画室は、“なんか好きを大切に、楽しみと喜びをカタチにする”プロジェクト。
今はちょうど、年末のチャリティーイベントを企画中です。私も含め、それぞれに別の仕事も持っている3人が集まって、どんなことができるか模索しています。これまでの経験を活かして、人と人とをつなぐ役割になれたらと思っているんです」
アルバイトの掛け持ちは継続しつつも、新たな活動の軸が見えはじめた山村さん。
新しい髪型で暮らす、自由で軽やかな道はつづいてきます。
撮影/河合信幸
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取材・協力
山村ヒロミ
「i 計画室」主宰
山口県長門市生まれ。長門市でカフェや雑貨屋を営み、56歳で単身上京する。グロサリーストア「eatrip soil」の初代店長。現在は、洋食店や帽子ブランドのアルバイトを掛け持ちしつつ、事業支援プロジェクト「i 計画室」の活動もスタート。@epiphanie