読み物
【おしゃれのはじめの一歩】品よく身にまとう、大人のレースの楽しみ方
writer 齋藤萌
シンプルなデニムやTシャツを着ているだけでもおしゃれに見える人がいます。そういう方をよくよく見てみると、着こなしに工夫がある様子。
そこで今回の企画では“着こなし” に焦点をあて、いつものコーディネートをこなれた印象にアップデートできる小技の数々をご紹介します。
紹介してくださったのは雑誌やテレビなどでスタイリストとして活動する傍ら、一般の方に向けたLiltin’(リルティン)ファッションコーディネートサービスを運営している植村美智子(うえむらみちこ)さんです。
第5話目は、「大人のレースの楽しみ方」についてうかがいました。
素材とサイズに注目したレース選びを
可憐で素敵な印象がありつつ、使い方次第では甘くなりすぎてしまうレース。好きなものを身にまといたいと思いながらも、躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか。そこで今回は、レースの上手な取り入れ方を教わりました。
植村さん
「まず選び方ですが、できるだけケミカルな素材は避け、コットンやシルクなどの上質な素材のレースを選びましょう。品のよさを底上げしてくれるので、年齢を重ねた女性に似合うと思います。
また、少女のようなイメージを避けて、大人らしく着こなすためには、大胆にレースが使われているものや、レースの面積が大きいものを選ぶのがおすすめですよ」
品よくレースでアクセント。レースを使ったコーディネート3選
Lesson1. 色のトーンを合わせる
植村さん
「次にコーディネートのポイントを3つご紹介します。まず色の合わせ方。レースの色と他のアイテムの色を合わせれば、レースだけ浮いてしまう、ということが防げます。
今回はブルー系でまとめてみました。色を意識するだけでも、コーディネートになじませつつさりげなくレースの良さを生かすことができます」
Lesson2. モノトーンでまとめて格好よさをプラスする
植村さん
「全面にレースが使われたアイテムも、可愛いさを抑えて格好良い雰囲気に持って行けば、大人の女性に似合う着こなしになると思います。
その時も色の合わせ方次第で印象を変えられますよ。
例えばモノトーンでまとめたコーディネートにすれば、それだけで甘さが減り、格好良い印象になります」
Lesson3. メンズライクなジャケットのアクセントに
植村さん
「そして最後はメンズライクなジャケットにレース付きのシャツを合わせたコーディネートです。キリッとしたアイテムと合わせることで、甘くなりすぎずバランスの良い着こなしを楽しめます。
その上こういったシンプルな格好にレースを使うと、気が利いた雰囲気が加わり、よりおしゃれさがアップします」
レースの上手な取り入れ方をご紹介しました。レースの選び方はもちろんのこと、色や合わせるアイテムで上手にバランスを取れば、おしゃれの幅がもっと広がるようです。
次回は「透け感があるトップスのインナー選び」についてご紹介します。
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撮影/安藤美穂
スタイリング/植村美智子
取材・文/齋藤萌
作家プロフィール
植村美智子(うえむらみちこ)
スタイリスト
文化服装学院卒業後、アシスタントを経て独立。2010年より個人向けファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」をスタート。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、『「今の自分」に似合う服』(天然生活ブックス)など。『あさイチ』(NHK)をはじめテレビ、雑誌、新聞など多数のメディアで活躍する。https://uemuramichiko.com
齋藤萌(さいとうめぐみ)
編集者・ライター・フォトグラファー
「土屋鞄製造所」「北欧、暮らしの道具店」など、3社にてWebメディアの編集・ライターを経験し、2021年に独立。暮らしまわりやものづくりに関わる取材・執筆が得意。またフォトグラファーとしても活動している。instagram:@megum_isaito