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【おしゃれのはじめの一歩】秋服を着るにはまだ暑い、そんな時に頼れる夏服

writer 齋藤萌

シンプルなデニムやTシャツを着ているだけでもおしゃれに見える人がいます。そういう方をよくよく見てみると、着こなしに工夫がある様子。

そこで今回の企画では“着こなし” に焦点をあて、いつものコーディネートをこなれた印象にアップデートできる小技の数々をご紹介します。

紹介してくださったのは雑誌やテレビなどでスタイリストとして活動する傍ら、一般の方に向けたLiltin’(リルティン)ファッションコーディネートサービスを運営している植村美智子(うえむらみちこ)さんです。

第7話目では、「Tシャツをもっとおしゃれに着るコツ」についてご紹介しました。そして今回は「季節のはざま。秋口に着る夏服」をご紹介します。

季節のはざまは悩みがち。秋まで着られる夏服は?

風には秋らしい涼しさがあるけれど、日差しがどうにも強かったり、日中と夜で寒暖差があったりと、夏から秋にかけての装いに悩んでしまう、という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、そんな中途半端な季節に頼れる夏服の選び方・着こなし方についてうかがいました。

薄手のシャツは厚みと色の選び方がポイント

▲ストライプシャツ ¥28,600 ヴェリテクール/サスペンダー付きパンツ  ¥41,800 ヴェリテクール/バレエシューズ ¥13,200 レメ(セムインターナショナル)

植村さん
「季節問わず重宝するリネンやコットンの薄手のシャツ。夏から秋の装いへの移行期間も、もちろん活躍するアイテムです。シャツに秋物のボトムスを合わせれば、秋らしい装いながら暑すぎることもありません。

真っ白いシャツも爽やかで素敵ですが、どうしても夏のイメージが強くなります。なので秋口は色付きのシャツがおすすめ。さらにインナーが透けて見えるくらいシアーな素材のものも秋には合わない印象になってしまうので、ほどよい厚みのある生地かどうかを意識して選んでみてください」

ひじが隠れると秋らしく着られる。Tシャツを使ったコーディネート

▲すべて、スタイリスト私物

植村さん
「夏に重宝するTシャツも、選び方次第で秋らしい装いにすることができます。まず袖丈が五分丈以上であること。ひじが隠れるだけで、秋の印象になります。また厚みのあるヘビーウェイトのものを選ぶのもおすすめです。逆に薄手のシャツ同様、シアー感のあるものは夏のイメージが強いので、避けると良いでしょう。

定番の白いTシャツを使いたい場合は、重ね着がおすすめですよ。ベストを合わせるだけでも、一気に秋らしくなります」

▲ベスト  ¥24,200 ヴェリテクール/デニムパンツ ¥9,500 Lintu Laulu(ナチュランオリジナル)/その他、スタイリスト私物

スカーフや襟など、秋らしい色の小物を足すのも手

▲レースカラー¥30,800 ヴェリテクール/ネックレス ¥7,700 /イヤリング(ブラウン) ¥3,850 /イヤリング(ゴールド) ¥4,400 ネックレス・イヤリングともにラピエサージュ(ノンブルアンペール吉祥寺パークストア)/スカーフ、スタイリスト私物

植村さん
「重ね着がまだ暑いなぁという時は、小物に秋色を使うだけでも、季節を先取りすることができます。ブラウンやゴールドなど、あたたかみのある色が入ったアクセサリーやスカーフ、その他にも、Tシャツにつけ襟を足すのも素敵だと思います」

秋口にも頼れる夏服をご紹介しました。上手に秋らしさを取り入れて、季節の間もおしゃれを楽しんでみてください。

次回は「ピンク色の上手な取り入れ方」(9月上旬公開予定)についてご紹介します。

撮影/安藤美穂
スタイリング/植村美智子
取材・文/齋藤萌

作家プロフィール

植村美智子(うえむらみちこ)

スタイリスト

文化服装学院卒業後、アシスタントを経て独立。2010年より個人向けファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」をスタート。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、『「今の自分」に似合う服』(天然生活ブックス)など。『あさイチ』(NHK)をはじめテレビ、雑誌、新聞など多数のメディアで活躍する。https://uemuramichiko.com

齋藤萌(さいとうめぐみ)

編集者・ライター・フォトグラファー

「土屋鞄製造所」「北欧、暮らしの道具店」など、3社にてWebメディアの編集・ライターを経験し、2021年に独立。暮らしまわりやものづくりに関わる取材・執筆が得意。またフォトグラファーとしても活動している。instagram:@megum_isaito

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