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【ハレの日は、花でおめかし】岡本典子さんにきく「身につける花」のつくり方

writer 石川理恵

シンプルな服も、花バンドをつければ特別感のある装いに

袖のフリルがアクセントの、黒いリネンワンピース。普段着でも気に入りの一着が、花バンドをつけたら、いっきに鮮やかな雰囲気になりました。花を身につけると気分が高まるようで、誰もがとてもうれしそうな表情になります。

花材、リボンの組み合わせで変化をたのしむ

もうひとつ、細いリボンで小ぶりな花バンドをつくりました。控えめな中にもアクセントが欲しくて、リボンを2本重ねることに。

少ない花数の中で目指したのは、ちょっぴりスパイスの効いた大人のかわいらしさです。リボンや花の組み合わせ方によってニュアンスが変わるのが、花バンドの奥深さ。

ワークショップなどでも花バンドをつくることがありますが、どなたがつくってもサマになる仕上がりになり、みなさんうれしそうに持ち帰られます。ヘアバンドにするとより表情が輝き出すので、大人も子どももぜひ試してみてくださいね。

白いブラウスに花バンドを組み合わせたら、シンプルな一着が凛とした装いになりました。セルリアの花の艶やかさとクラスペディアの発色が美しく、手元で静かに主張しています。この上質さは、本物の花を身につけているからこそかもしれません。

ハレの日の装いに、手づくりの花バンドを。

花の持つ自然の力が、特別なおしゃれに引き上げてくれます。

撮影/安永ケンタウロス
スタイリング/岡本典子
聞き手・文/石川理恵

作家プロフィール

岡本典子(おかもとのりこ)

花生師 ハナイケシ

植物をこよなく愛し、メディアや広告、展示会などで植物を通した表現を手がけるほか、アトリエ「Tiny N」を不定期オープン。著書に『花生師 岡本典子の花仕事』(誠文堂新光社)、『花生活のたね』(エクスナレッジ)など。instagram:@hanaikeshi

石川理恵(いしかわりえ)

編集者・ライター

雑誌や書籍でインタビューを手がける。著書に『時代の変わり目をやわらかく生きる』(技術評論社)、『自分に還る 50 代の暮らしと仕事』(PHP 研究所)他。東京・豊島区のアパートの一室に、小さな週末本屋をオープン。instagram:@rie_hiyocomame

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