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Mayamoonさん連載【緑が伝えてくれること】11月後半/毎年同じ幸せがここに

writer Mayamoon

絵描き、詩人、ガーデナーとして活動するMayamoon(マヤムーン)さんの、緑がつないでいく12カ月の記録です。

毎年同じ時期に同じことをする庭仕事。同じことができる幸せ、同じ風景の尊さを感じる、11月後半のお庭便りです。


玉ねぎの植え付け

今年も玉ねぎの植え付け。
私が借りている畑の土は玉ねぎに合っているようでよく育つ。
玉ねぎは長期保管できるからたくさん作っておけば半年ほどは買わなくてすむ。
毎年黄色の玉ねぎ100本、赤玉ねぎを100本、計200本植えている。(つまり200個の玉ねぎができる)

畑に山積みの夏野菜の残骸を片付けて、土を耕し、マルチ(農業用のシート)をはる。
マルチにスコップで200個穴をあけていって、そこからやっと1本ずつ植え付け。
中腰の作業がキツイ……
ちょっとずつやればラクなのだけど、なんでも一気にやりたい性格。
昼頃にはじめて、終わる頃にはあたりは真っ暗に。
全部終わったときの開放感はすごい。
植えた玉ねぎはこのまま何もせずに置いておくだけで大きくなって6月頃収穫できる。
来年も無事玉ねぎが採れますように!


花壇

暑い夏に庭で楽しませてくれた一年草を片付けて、冬仕様にする。
ペンタスだけはまだ花が咲きそうなのでそのままに。

去年掘り起こしてスタンバイしていたチューリップと水仙の球根を植えて、その上から色とりどりの花の苗を植え付ける。
ビオラ、パンジー、ウィンターコスモス、ハボタン、ノースポール、キンセンカ、アリッサムなどなど。
早春になったら花と花の隙間からチューリップと水仙が芽を出す予定。
花々の見事な共演が今から楽しみ。

庭仕事は毎年同じ時期に同じことをしているけれど、飽きることはない。
むしろ毎年同じような風景が見られることにホッとするし、今年もこうしていられることにありがたい気持ちでいっぱいになる。


今の生活

秋も深まってきて果物が美味しい。
頂いた柿はサラダに入れたりなますにしたり。
柿の木、レモンの木、みかんの木……果物がなる木がある生活に憧れる。
いつか大きな雑木林のそばで、目の前には庭と畑があって、そこで絵を描いたり料理をしたり、ゆったり過ごすのが夢。

でもせっかちで好奇心旺盛、次々とやりたいことがでてきて忙しくしてしまう性質なので、そんな場所でも結局バタバタ過ごしていそう。

畑はちょうど夏野菜と冬野菜の間の収穫のない時期。
唯一採れるのは一年中生えているネギだけ。
畑のネギは株が分かれてどんどん増えていく。
ネギとひき肉を練り、れんこんで挟んで焼く。
味付けは和風の醤油味。
たくさん作ってお弁当用に冷凍している。
壮大な夢は叶ってないけれど、自分の身の丈の今の生活も悪くないと思う。

【写真提供】Mayamoonさん

作家プロフィール

Mayamoon(マヤムーン)

絵描き・詩人

絵描き、詩人として表現活動を続ける。オンラインコミュニティ「ノートと種まき」を運営するほか、暮らしにまつわる手仕事のワークショップ講師としても活動。庭で花やハーブを栽培、市民農園で無農薬、無肥料の家庭菜園を行い、植物との暮らしを発信している。instagram:@mayamoon0000

〈お庭の取材記事はこちらから〉

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