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【やすらぐ暮らしのルーティン】vol.1 カメラマン・菊地和歌子さん/愛犬チクワと過ごす家族の愛しい時間を大切に

writer ナチュらぎ編集部

日々を豊かに生きるさまざまな方たちに、大切にしている時間や習慣などをお聞きするこの企画。それぞれのルーティンを通して、自分らしいやすらぎのある暮らし、「ナチュらぎ」を見つけていきます。

今回登場するのは、ナチュランの撮影でも長くご活躍いただいているカメラマンの菊地和歌子さん。

まわりを和ませるやわらかなオーラで、撮影ではいつもモデルさんの自然な表情を引き出してくれる菊地さんに、今の暮らしのお話を伺いました。

結婚と同時にスタートした犬との新しい生活

菊地さんが生活の中で一番大切にしているのは、家族と過ごす時間です。5年前の結婚とほぼ時を同じくして家に迎えた愛犬チクワと、フリーランスのデザイナーであるご主人との暮らし。みんなで川の字で寝る時間やチクワとのお散歩や会話が、なによりの癒しを与えてくれると言います。

「私がいつも話しかけているからか、チクワとは会話が通じるんです。『横に座る?』とか『右曲がろうか?』などと聞くとその通りに動きます。つまらないときはふてくされた表情、おやつをあげるとニコニコする、犬というより人に近いなと日々思っています」

チクワが導いてくれた、懐かしい自然の風景

菊地さんのルーティンは、朝ごはんの後の1時間以上のお散歩と、仕事の合間の夕方1時間以上のお散歩。撮影で外出する日はご主人と交代して、家族の時間は愛犬のお散歩を中心にまわっています。

カメラマンという忙しい仕事と愛犬のお世話との両立はさぞかし大変ではと思いきや、「心も体の健康面も、以前よりすこやかになりました」と菊地さん。

「今の場所には12年ほど住んでいますが、5年前チクワと暮らし始めて、長時間散歩をするようになってから知った公園や自然がたくさんあります。トトロの舞台のモデルとされる八国山緑地やちょっと昭和を感じる北山公園など、こんなに緑豊かな場所だったとは。チクワがいなければ出合えなかった景色だなと、導いてくれたチクワに感謝です。

どこにも行けなかったステイホーム中も、豊かな自然に身を置くことで心を整えることができ、この景色に本当に救われました」

「宮城県の自然豊かな場所で育った私にとって、子どもの頃から自然を身近に感じることは当たり前の習慣でした。チクワとの散歩で運動して、背筋を伸ばして緑の中で空気を吸って、本来の自分を取り戻すような感覚です」

▲菊地さんの2019年の写真展「潜る」は、子どもの頃から心の中にあったという空想の世界から着想を得たもの。懐かしい記憶を呼び起こすような写真は、自然を身近に感じて育ったというお話に通じるようです。

朝起きてお世話をして、仕事をしてお散歩して。チクワ中心の生活でも充実していると思える理由には、以前実家で飼っていた犬への思いも影響しているそう。

「実家の犬は19歳と長生きしてくれたのですが、ちょうど大学進学で大阪にいる頃に具合が悪くなったので、最後のお世話ができなくて。最近までその頃の犬の夢をみていたくらい、心残りがあったんです。だから、チクワとの暮らしが余計に大切に感じるのかも」

漢方や散歩で整えつつ、体調の変化を受け入れるのが今の自分

また、40代になってからちょっとした不調を感じやすくなった菊地さんが、もうひとつ頼りにしているのが漢方。漢方に詳しい知り合いのモデルさんから教えてもらって、日常に漢方を取り入れ始めたそうです。

「調剤薬局のトークショーや勉強会に行くなど、同年代の仕事仲間と一緒に楽しく学んでいるところです。季節にもよりますが、朝起きてからまず1杯のお水と漢方を飲むのが習慣です」

▲「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)という漢方は、とくに体に合っているようで、足が冷たくて寝られないということがなくなりました」

「気候と気圧の変化で自律神経が乱れたり、ホルモンバランスが崩れたり。ずっと調子が良いだけということはないけれど、『今はこういう時期、仕方ない』と思って受け入れています。

お散歩で運動したり、漢方で内側から整えたり、できることはしながらも、無理はしないというのが今の自分の素直な気持ち。疲れた日も、チクワの寝顔を見ると幸せを感じます」

チクワにずっと笑っていてほしいと思う、大切にしたいものがあるという幸せを実感する日々。生活の中心に確かな存在があることが、変化を受け入れ、暮らしのバランスを整えるための秘訣なのかもしれません。

菊地さんのある日(在宅作業日)のスケジュール

6:00 起床、家の掃除、洗濯
(コップ1杯のお水と漢方の婦宝当帰膠を飲みます)
8:00 朝食
9:00 チクワのお散歩
10:30 仕事開始
13:00 お昼
15:00 チクワのお散歩
17:00 仕事
18:00 夕飯準備
19:00 夕飯
20:00 仕事
22:00 自由時間
(仕事がら首や肩が凝りやすいため、お風呂に入った後にストレッチ)
24:00 就寝

写真提供/菊地和歌子さん

取材・協力

菊地和歌子(きくちわかこ)

カメラマン

大阪芸術大学写真学科卒業後、良品計画のカメラマンとして勤める。2009年にフリーランスフォトグラファーとして活動開始。2016年9月に写真集「echo」刊行、2019年写真展「潜る」開催。ナチュランでは10年以上、モデル撮影や商品撮影を担当。https://www.wwwakakokikuchi.com/

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