読み物

【やすらぐ暮らしのルーティン】齋藤萌さん/フランス在住ライターの楽しみは? 色や香り、五感を刺激して整える心

フランスの街並み

writer NATULAGI編集部

暮らしを整えるための習慣やアイテム。今回は、編集ライター・フォトグラファーの齋藤萌(さいとうめぐみ)さんにお話をうかがいました。

当サイトの人気企画「おしゃれの見つけ方」「おしゃれのはじめの一歩」を担当する齋藤さん、じつは現在フランスに滞在中です。

執筆や撮影のほか、絵も制作される多才ぶり。アトリエ兼住居になる物件が国内でなかなか見つからず、「ならば」と、もともと興味のあったフランスに語学勉強も兼ねていっそ住んでみようと思いつき、実行に移したというから、そのフットワークの軽さには驚きです。

新たな年も異国の地での暮らしをおくる齋藤さんのルーティン。フランスでの楽しみについても教えていただきました!

 [齋藤萌さんのルーティン]

 routine01 朝、出かける前に必ず口紅を塗る

 routine02 お気に入りの革アイテムたちのお手入れ

 routine03 香水やオイル、ハーブティー、香りのするものをお守りに

 ーささやかな日常が感性を刺激するフランスの暮らし
 

朝、出かける前に必ず口紅を塗る

愛用の口紅2本
▲左:バイレード「トランスポーテッド」限定色の深めの赤がお気に入り。右: シャネル「ルージュ アリュール」(カラー:A DEMI MOT)どんなシーンにもなじむピンクベージュのような上品な色。

「目や肌が弱く、使うコスメによっては負けてしまうので、あまりしっかりとしたメイクができません。

けれど、ふとした瞬間に鏡に映った自分が疲れて見えると気持ちまで下がってしまうので、最小限のお化粧はしておきたいと思っています。そこで、血色を足しやすいリップだけは必ず塗るのが、10代の頃からの習慣です。

出かける前にお気に入りの口紅を塗ると、背筋も伸びるように感じます。

現在持っているのは、赤色とベージュ味のある色の2本です。赤はアイボリーや白い服を着たときにアクセントとして。洋服の色や質感によって使い分けをしています」

お気に入りの革アイテムたちのお手入れ

革のトートバッグ、財布、革のお手入れ用クリーナー

「日頃使っているトートバッグ、財布は革製品です。

持ち主の愛情を感じさせる艶々とした経年変化に憧れがあるため、ちょっと表面が乾いてきたなと思ったらオイルを塗ったり、汚れたらすぐにクリーナーできれいにしたりと、細やかにケアすることを心がけています。

もしケアが行き届かなくなったら、それは私にとってキャパオーバーの証。スケジュールを詰め込みすぎていないか、物を持ちすぎていないかなど、自分を振り返るようにしています」

香水やオイル、ハーブティー、香りのするものをお守りに

香水、マルチバーム、紅茶

「どうしたっていろいろある人生、自分の気持ちを上手に上向きに導くことは、生きるうえでとても重要だと思っています。ただ、自分の力だけだとどうにもできないこともあり、そんな時に助けてくれるお守りのような存在が、私にとっては『香り』です。

毎日使っている香水は、GOUTALのソンジュ(写真左)という香り。香水を選んでいる時に店員さんから『調香師が恋人と南国の島に行った際に、この幸せな瞬間を表現したいと思って作った香り』だと聞き、そんな瞬間をイメージさせてくれる香りがあれば、どんな時も前向きに暮らしていけそうと思い購入しました。

ほかにも、マルチに使えるOrganic Magic Balmのラベンダーの香り(写真真ん中)は、ちょっと心がざわざわしている時など、リラックスするために鼻のあたりにちょこんと塗ったり、手に塗ったりして嗅ぐようにしています。

BETJEMAN & BARTONのシトロネラのお茶(写真右)は、以前出張で訪れたフランスのホテルで出していただき、あまりの香りの素晴らしさに感動したお茶。

忙しさにかまけて自分を蔑ろにしているな、と感じるときにこのお茶の香りを嗅ぐと、香水のような贅沢な香りのおかげで、心の豊かさを取り戻すような気がします」

ささやかな日常が感性を刺激するフランスの暮らし

玄関ドアに光があたる風景

物件探しがきっかけとなった、フランス生活。

「はじまりは突飛な思いつきのようでしたが、実際に来てみたら数週間足らずで『もう何年住んでいるんだっけ?』と思うほど。ここでの暮らしが水に合っているんです」と話します。

「フランスの暮らしで幸せを感じるのは、光に包まれる瞬間です。特に天気が良い日の朝は、窓を開けるだけで幸せな気分に。

フランスは空気が乾いているため、日本とは違い光がとても直線的です。石造の建物群にまっすぐな光が差すと彫刻的な美しさが際立つため、晴れた日に散歩をしながら街並みを眺めているだけで心満たされます」

キッチンの風景

「また、月並みですが、食べ物も本当においしいんです。何を食べてもおいしいため、ついつい食べすぎています(笑)

バターやチーズといった乳製品のおいしさはもちろん、そうした乳製品が使われたお菓子類、香り豊かなサラミや生ハム、果物も私の好物である洋梨が手頃な値段で手に入るため、毎日モリモリ食べています」

色、香り、おいしいもの、五感からの刺激をたっぷりと受け取る暮らし。新しい年の始まりに、心豊かに暮らすためのヒントを教えてもらえた気がします。


\フランスに語学留学中/
齋藤さんのある日のスケジュール

5:30   起床
6:00   日本とリモートでMTGや取材など
7:00   朝食、身支度
8:10   徒歩で大学へ
12:00 一回帰宅し、お昼ご飯
13:30 大学に戻って午後の授業、もしくは図書館で仕事か勉強
18:00 帰宅、夜ご飯の準備
18:30 夜ご飯
19:30 Youtubeなど動画でフランス語か英語の勉強
21:00 お風呂
22:00 執筆
24:00 就寝

写真提供/齋藤萌さん

+齋藤さんの記事をチェック!
【おしゃれの見つけ方】全15回

+人気スタイリストによるコーデレッスン
【おしゃれのはじめの一歩】

取材・協力

齋藤萌(さいとうめぐみ)

編集ライター・フォトグラファー

Webメディアの編集・ライターを経験し、2021年に独立。暮らしまわりやものづくりに関わる取材・執筆が得意。アートの知識を活かし、フォトグラファー、アートジャーナリストとしても活動する。2024年秋からフランス滞在中。instagram:@megum_isaito

読み物カテゴリー一覧
ページトップへ