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汚れを落として潤いキープ!習慣化したい頭皮のための「正しいシャンプーの仕方」/セルフケアコラムニストいしずか久見子さん

writer いしずか久見子

“無理をしないセルフケア”を提案するいしずか久見子さんによる、美容と健康のセルフケア。生活の中でちょっと意識するだけで変わる、大人の女性のためのセルフケア習慣をお届けします。

前回はコリをほぐす“頭皮ほぐし”術を教えていただきましたが、今回は意外と知らない「正しいシャンプーの仕方」について。

毎日なにげなく行っているシャンプーも、正しい方法を身につけることで、充実したセルフケアの時間になります。今日からすぐに実践できる方法を、詳しくご紹介いただきました。

頭皮に汚れが残ってしまうと、髪はもちろん肌も劣化

自分の目でチェックすることが難しい頭皮ですが、普段のシャンプーが適切にできていないと、かゆみやフケの原因に。さらに、毛穴に余分な皮脂や古い角質が詰まってしまうと生えてくる髪が細くなり、抜けやすくなってしまいます。また、残った汚れが酸化することで頭皮の老化が進行しやすくなります。

頭皮の老化はお顔のたるみとも深く関係しているので、シャンプーで日々の汚れをきちんと落とすことはエイジングケアの一環ともいえるのです。頭皮や髪に負担をかけ過ぎず、確実に汚れを落とすには、以下の5つのポイントを心がけてみてください。

効率的に汚れを落とすシャンプーのポイント5つ

①ブラッシングで汚れを浮かせる
②お湯だけでの予洗いをしっかりと
③シャワーの湯温設定は38℃〜39℃に
④たっぷりの泡で頭皮を「ジグザグ洗い」
⑤週1で毛穴のディープクレンズを

①ブラッシングで汚れを浮かせる

ブラッシングのやり方イラスト

髪の長さがミディアムやロングの場合、3回くらいに分けて梳かすことをおすすめします。髪は長くなるほど毛先にダメージが蓄積しているため、一気に梳かそうとすると切れ毛や枝毛を増やしてしまいます。

まずは根元〜頭頂部(1)、頭頂部〜後頭部(2)までを、頭皮に軽く圧が伝わる力加減で梳かしてから、最後に後頭部〜毛先まで(3)をやさしく梳かします。

腰まであるようなベリーロングの場合は、先に肩下の髪を束ねて持ち、やさしく毛先の絡まりをほどいてから全体を梳かしてください。ショートなら生え際から毛先まで一気に梳かしてもさほど問題ないでしょう。

②お湯だけでの予洗いをしっかりと

予洗いとは、シャンプー前にお湯で髪を濡らすプロセスですが、髪だけでなく頭皮がしっかり濡れるまで最低でも1分くらいはかけたいところです。このステップで頭皮や髪の汚れを軽く落としておかないと、シャンプーを塗布しても泡立ちがすぐに消えて髪を摩擦しながら洗うことになってしまいます。

③シャワーの湯温設定は38℃〜39℃に

湯温についてはお好みもあるかと思いますが、予洗いから最後のすすぎまで、おすすめしたいのはやや低めの38℃です。

熱めのお湯での洗浄を繰り返すと、健やかな肌状態の維持に必要な角層の隙間を埋めている細胞間脂質を落とし過ぎてしまうため、生え際など頭皮がカサついてくるケースや、逆に乾燥を補おうと皮脂の分泌が増えて、ベタつきや匂いに繋がるケースもあります。熱めのお湯が好きな方も39℃に留めておいたほうが、頭皮への負担が軽く済みます。

④たっぷりの泡で頭皮を「ジグザグ洗い」

洗い方のイラスト

シャンプーは、適量を手に取って地肌につかないように髪に塗布してから泡立てる、あるいは適量をスポンジやネットで泡立ててからのせる、たっぷりの泡をしっかり頭皮に行き渡らせることができれば、どちらの方法でも良いと思います。

たっぷりの泡クッションによって髪の摩擦が軽減された状態で、頭皮に5本の指のはらをつけたら、生え際から頭頂部に向かって、指をジグザグと動かしながら洗いましょう。

⑤週1で毛穴のディープクレンズを

ハリ・コシのある髪を育てたい大人世代に、ぜひ取り入れてほしいのは、週1回、毛穴を丁寧に洗浄するディープクレンズ。

使用する頭皮ケアアイテムは、香りの心地良さにもぜひこだわってみてください。週1のリラクゼーション、お楽しみケアとして取り入れると習慣化しやすくなると思います。

■穏やかなハーブの香りでリラックス!
>>週1ケアにおすすめの頭皮セラム

手順で違いが出る、髪のダメージを軽減する乾かし方

シャンプー後のドライヤーは、当てる時間が短いほど髪への負担が軽くなるので、タオルドライの段階でもしっかり水気を取りましょう。とはいえ、濡れている髪はまだキューティクルが開いた状態です。

まずは髪の根元をつかむようにして水分をタオルに吸わせてから、毛先をタオルの間にはさんで擦らず抑えるように水分を吸い取ります。

ドライヤーの温風は頭から15cmほど離し、湿気がこもりやすく早めに水分を飛ばしたい根元に「強めの風」乾きが早く熱ダメージを受けやすい毛先は「弱めの風」と、使い分けをおすすめします。毛先の傷みが気になっている時は、先に洗い流さないトリートメントやヘアセラムを塗布してから乾かしてください。


撮影/菊地和歌子
モデル/YURI
イラスト/ミヤジュンコ
文/いしずか久見子

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■あわせてぜひチェック!
>>洗いながらエイジングケアできるシャンプー
(ナチュランのサイトに移動します)

作家プロフィール

いしずか久見子(いしずかくみこ)

セルフケア コラムニスト

美容ライター(石塚久美子名義)として、『リンネル』などの雑誌やWeb媒体を中心に美容や健康にまつわるさまざまな取材に従事。執筆の傍ら、皮膚科学に沿ったスキンケア、解剖学に基づく正しい姿勢や体の使い方、分子整合栄養医学などを学び、セルフケアで自身の敏感肌や冷えやすさといった虚弱体質を克服。現在は、メンタル面も含めた“無理をしないセルフケア”を提案すべく講師活動も行なっている。Instagram:@selfcare_columnist

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