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【おしゃれの見つけ方】第12回 植村美智子さん/きれいめシンプルに少しの抜け感を。スタイリストが今着たい服

writer 齋藤萌

ロゴありから無地まで。たくさんのTシャツはすべて一軍

「白いTシャツは重ね着に使いやすいので、15着以上持っています。ロゴありロゴなしの違いのほかに、一枚一枚首のあき具合が違うんです。上に合わせたいものとの相性を見て、首元のカットを使い分けています。

ロゴがあるものは1枚で着てもかわいいですが、ジャンパースカートやカーディガンを重ねて、ロゴがちらっと見える着こなしもお気に入りです」

「ブランドには特にこだわりがなく、良いなと思ったものはなるべく買うようにしています。けれど『shinzone(シンゾーン)』のTシャツだけは何度もリピートしているんです。Tシャツにしては値段が高めですが、ネックの詰まり具合や仕立てが絶妙だと感じています」

仕事でもプライベートでも大活躍の色違い

シャツワンピースもTシャツもさまざまな種類を集めている植村さん。ボトムスやアウターも気に入ったものは色違いで何枚も購入するそうです。

「仕事でよく私物を使うので、色違いで揃えておくと公私共に活躍してくれて便利なんです。

アウターやインナー、バッグなども最初に1着購入して気に入ったら色違いを揃えることが多いですね」

大人になったほうが、おしゃれはもっと楽しい

顔立ちや体型などを考えて自分に似合うものを無理せず着こなしている植村さんですが、年齢を重ねることで、似合うものが変わっていったといいます。

最後はそうした変化のことや、これからのおしゃれについてうかがいました。

「年齢によって似合うものが変わるので、40歳を超えたあたりで一回洋服を見直しました。当時どんな変化があったのか具体的には覚えていませんが、今の自分に似合っていないという感覚があり、違和感があったんですね。

よくお客様にもご提案しているのですが、大人の女性はどこかにメリハリのあるコーディネートのほうが似合うと思うんです。なので私も最近は洋服の色をはっきりしたものにしたり、メガネをかけてアクセントにしたりして、意識してメリハリを作るようになりました。

もちろん着られない洋服も出てくるけれど、格好良かったり上品だったり、さまざまな要素をうまくマッチさせることでおしゃれは出来上がりますから、経験を詰んでいろんな感覚を身につけている大人のほうがどんどんファッションは楽しくなるはず。なので私もこれからもっとファッションを楽しんでいきたいです」

撮影・取材・文/齋藤萌

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取材・協力

植村美智子(うえむらみちこ)

スタイリスト

文化服装学院卒業後、アシスタントを経て独立。2010年より個人向けファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」をスタート。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、『「今の自分」に似合う服』(天然生活ブックス)など。『あさイチ』(NHK)をはじめテレビ、雑誌、新聞など多数のメディアで活躍する。ナチュらぎで現在『おしゃれのはじめの一歩』を連載中。https://uemuramichiko.com

作家プロフィール

齋藤萌(さいとうめぐみ)

編集者・ライター・フォトグラファー

「土屋鞄製造所」「北欧、暮らしの道具店」など、3社にてWebメディアの編集・ライターを経験し、2021年に独立。暮らしまわりやものづくりに関わる取材・執筆が得意。またフォトグラファーとしても活動している。instagram:@megum_isaito

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