読み物
【おしゃれのはじめの一歩】やっぱりピンクが好き!ピンク色の上手な取り入れ方
writer 齋藤萌
シンプルなデニムやTシャツを着ているだけでもおしゃれに見える人がいます。そういう方をよくよく見てみると、着こなしに工夫がある様子。
そこで今回の企画では“着こなし” に焦点をあて、いつものコーディネートをこなれた印象にアップデートできる小技の数々をご紹介します。
紹介してくださったのは雑誌やテレビなどでスタイリストとして活動する傍ら、一般の方に向けたLiltin’(リルティン)ファッションコーディネートサービスを運営している植村美智子(うえむらみちこ)さんです。
第8話目では、「季節のはざま。秋口に着る夏服」についてご紹介しました。そして今回は「ピンク色の上手な取り入れ方」をご紹介します。
大人の女性らしいピンクの取り入れ方
顔色が映え、明るい印象を作れるピンクは重宝するカラーです。けれども少女のようにかわいらしいイメージが強く、年齢を重ねるとどう取り入れたら良いか悩んでしまう方が多いかもしれません。
そこで今回は、大人の女性らしいピンクの楽しみ方についてうかがいました。
肌に合う「ベージュ味のピンク」は、誰でも着こなしやすい
黄色味が強いものからブルー味が強いもの、さらにはショッキングピンクからパステルピンクまで、一言でピンクと言っても種類はさまざまです。
豊富に揃っているからこそどれを選んだら良いか迷ってしまうピンクですが、植村さんいわく、誰もが取り入れやすいおすすめのカラーがあるそうです。
植村さん
「ベージュに寄っているピンクは肌馴染みが良く、似合う方が多いカラーなんです。強すぎないやわらかなトーンなので、ピンクを着慣れていない方でも取り入れやすいのではないでしょうか。
今回はそんなベージュ味のピンクを、オーバーオールと合わせてみました。オーバーオールの元気な雰囲気にピンクを足すと女性らしさが加わり、大人に相応しい品のある雰囲気を作り出せます」
強めのピンクを使うときは、あえて柄物と合わせる
植村さん
「ショッキングピンクなどの鮮やかなピンクを取り入れたい時は、柄物との合わせがおすすめです。それだと派手になりすぎないかと心配になる方もいるかもしれませんが、じつは柄とのほうが色ものを合わせやすいんです。
逆にモノトーンなど落ち着いた色に合わせると、ピンクだけ浮いてしまう場合もあります。そんな時はスニーカーやストールなど、小物にもピンクを取り入れてみましょう。色の繋がりができ、コーディネートがまとまりやすくなります。
今回のパンツも、柄にピンク色が入ったものを使用し、まとまりのあるコーディネートを意識しています」
洋服のハードルが高いなら、まずは小物でチャレンジ
植村さん
「どうしても洋服は気恥ずかしいという方は、小さめのバッグやストール、スニーカーなど、小物からチャレンジしてはいかがでしょうか。例えば布トートなら値段も控えめですし、試しやすいと思います。
今回はブルーのボーダーに映えるピンクの布トートをセレクトしました。ピンクがポイントにもなり、華やかな印象のコーディネートを作ることができます」
「ピンク色の上手な取り入れ方」をご紹介しました。ピンクを取り入れてみるだけで、コーディネートがよりいっそう華やぎ、おしゃれもいちだんと楽しくなりそうです。ぜひ取り入れてみてください。
次回は「洋服とバッグの良いバランスの作り方」(9月末頃公開予定)についてご紹介します。
撮影/安藤美穂
スタイリング/植村美智子
取材・文/齋藤萌
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◆ポンデシャロン鎌倉店|0467-38-6552
作家プロフィール
植村美智子(うえむらみちこ)
スタイリスト
文化服装学院卒業後、アシスタントを経て独立。2010年より個人向けファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」をスタート。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、『「今の自分」に似合う服』(天然生活ブックス)など。『あさイチ』(NHK)をはじめテレビ、雑誌、新聞など多数のメディアで活躍する。https://uemuramichiko.com
齋藤萌(さいとうめぐみ)
編集者・ライター・フォトグラファー
「土屋鞄製造所」「北欧、暮らしの道具店」など、3社にてWebメディアの編集・ライターを経験し、2021年に独立。暮らしまわりやものづくりに関わる取材・執筆が得意。またフォトグラファーとしても活動している。instagram:@megum_isaito