読み物

【旅と日常のつながり】第2回 エッセイスト・柳沢小実さん/暮らしが好き。だからこそ旅に出る

writer 加藤郷子

非日常がつまっている「旅」と、日常があふれている「暮らし」。
そんな旅と暮らしの関係をひもとく連載。

第2回目は、ひきこもりだと自称するのに、旅が大好きな柳沢小実さんにお話をうかがっていきます。

▲ウズベキスタンで購入した器。手放すのが苦手なので、活かしてあげられると思える範囲で厳選して購入。

旅先では、いつもよりちょっとがんばれる。だから、出会いも多くなる

台湾好きが高じて、本格的に中国語を学ぶほどにどっぶりはまってきた、エッセイストの柳沢小実さん。

旅するのは、地方にまで足を伸ばす台湾だけでなく、タイやマレーシア、ラオスなどの東南アジア、以前はヨーロッパ、コロナ禍前にはウズベキスタンにまで出かけていきました。2週間くらいと長めなことも多く、旅が暮らしになじんでいるご様子です。

旅の本を何冊も上梓するほどで、かなりの旅好きとして知られる柳沢さんですが……。

▲クッション、ブランケット、かご、ランプシェードなどは、旅先で購入したもの。

「じつは、ふだんはひきこもりで、家にいるのが大好き。どんなに旅が楽しくても、必ずホームシックになるほど」と笑います。それなのに、なぜ、旅に出るのかと問うと、旅には柳沢さんを動かすパワーがあるようです。

「ふだんの暮らしでは諦めちゃうようなことも、旅先ならもう一歩が踏み出せる。時間が限られているぶん、だからこそ、もう少しがんばれちゃうのが、旅。そのがんばりのおかげで、出会いも広がります。旅先で出会う人は、こちらのプロフィールなんて気にしないから、私もフラットな自分でいられます。それも旅の魅力です」

▲ラクダの花器は屋久島で出会ったもの。「酒器なんですけどね」

取材・協力

柳沢小実(やなぎさわこのみ)

エッセイスト

整理収納アドバイザー1級の知識も活かし、暮らしに関する書籍を数多く執筆。旅好きが高じて、旅の本も上梓している。旅グッズの商品開発にも携わる。近著に『わたしのごほうび時間 大人のゆったり旅』(大和書房)、『私らしい暮らしとお金の整え方』(主婦の友社)など。Instagram:@tokyo_taipei

作家プロフィール

加藤郷子(かとうきょうこ)

編集者・ライター

出版社勤務を経て、独立。料理まわり、暮らしまわりの記事や書籍を編集、執筆している。編集を手がけた書籍に『北欧の日常、自分の暮らし』(桒原さやか著)、『日本の住まいで楽しむ 北欧インテリアのベーシック』(森百合子著)など。おうちで通える料理教室『Tabe/Tqu(タベツク)』の運営スタッフでもある。instagram:@chocozai

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