スタイリスト佐藤かなさんが“いま、本当に着たい服”をカタチにしていくブランド「avecmoi」。スタンダードな中に、品のよさと遊びのスパイスをきかせた夏の新作を、私物コーディネートとともにご紹介いただきました。こだわりの生地『播州織』についてのお話も伺いました。
ピンタックワンピース
4サイズ / 8,690円
胸当て部分にピンタックをあしらった端正なデザインは、白やブルーのさわやかな色が似合う。そんなイメージを払拭するように、あえて発色のよいピンク色の生地に落とし込んで、意外性が楽しいワンピースに仕上げました。広めにとったアームホールは太めに折り返して存在感を、バックスタイルにはギャザーを加えて旬感もひとさじ。
ピンク大好きというかなさん。名刺もカードケースもポーチも……あらゆる小物がいろんなトーンのピンクでいっぱい。そんなかなさんが選んだ元気をもらえるピンクはいつしか“かなさんピンク”と呼ばれるように。
首もとはバンドカラーですっきりとさせて、ボタンを開けてはおりものとして着たときも邪魔にならないようにしています。
タック×かなさんピンクの素敵な関係
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ランタンスリーブワンピース
4サイズ / 9,790円
大好きなボリューム袖の新しい形を考えていた矢先に出合ったのが、ちょうちんのようなフォルムが個性的な“ランタンスリーブ”。この立体的な袖の形状を際立たせるため、フロントはあえてデザインをそぎ落としてプレーンに。
女性らしい印象にみせてくれるベージュのやわらかさには、ちょっと個性的な小物が好相性。大ぶりのバングルやハンサムなミュールを合わせて、夏ならではのよそおいが完成。
パフスリーブよりも辛口。でもやわらかな雰囲気で大人に似合う立体的なランタンスリーブ。肘が隠れる袖丈もこだわりの工夫。
バックスタイルは、首もとに配したふたつのボタンで開きを留め、後ろウエストに入れたドローストリングでほんのりギャザーを寄せました。インに合わせたタンクトップやキャミソールがチラリと見えて、差し色アクセントになってくれる、遊び心のあるデザイン性が光る一枚です。
やっぱり大きな袖♥が、いまの気分
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コットンリネンウエストリボンブラウス
4サイズ / 7,040円
フレキシブルに活躍すると人気だった、2020年春に作ったウエストリボン付きトップス。コットンにリネンを加えた軽やかな生地や、太めのゴムをベルト状に入れて風の通り道を作った袖口で、より涼しげにアップデートしました。
袖丈に傾斜をつけることで、肘はしっかり隠しながらも涼しげに、腕をほっそりと見せてくれる効果も。
アイキャッチになるウエストのリボンは、品のよい細さにして結び位置でイメージを変えられるように。大好きな包みボタンをずらりと並べた、フルオープンのバックスタイルもお気に入りです。
ヒップラインを拾いにくい太リブスカート
4サイズ / 7,590円
着心地のよさにお出かけ着としてのモダンさも備えたリブスカートができました。ヒップラインを拾いにくいしっかりとしたリブニット生地で、きれいめコーデにも使えるよう仕上げています。パッチポケットにして視線を散らしたり、大人の装いに寄りそう仕掛けもいっぱい。すっきりと断ち切りにして後ろスリットを入れたすそが、脚さばきのよさも叶えてくれます。
フレキシブルな白ブラウスと太リブスカート
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バックスリットTワンピース
4サイズ / 7,590円
ウエストのリボンと背中のスリットから見えるインナーの色や質感でアレンジできる、バックシャンなデザインに仕上げました。生地はコシのある厚手のカットソー地を使い、ヴィンテージライクなネイビーをチョイス。撮影現場でも「着るだけで様になる!」と話題になった一枚です。
何を着ようか考えるのが面倒な日……パッと着るだけで満足できるカットソーワンピース。Tシャツみたいにらくちんなのに大人スタイルがまとまると、アヴェクモワで人気アイテムのひとつです。実用性と見た目のインパクトを備えたデザインを目指しました。
コットンリネンデニムライクパンツ
4サイズ / 8,360円
夏の暑い日でもデニムスタイルを楽しみたいので、薄手のシャンブレー生地でデニムライクなパンツを作りました。大人に無理のないヒゲのアタリや、切りっぱなし風のユーズドディテールもプラス。アイロンプレスでセンターラインを入れてきれいめに、ワンピースからすそのフリンジをのぞかせてラフにと、はくほどによさがわかる一本です。
ありきたりにしない工夫がつまったTワンピ
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ボリュームスリーブワンピース
2サイズ / 9,640円
ボタンはやさしいラベンダーカラーを引き締めるシックな色合いにして、ネックラインやすそのスリットでこなれ感もひとさじ。カジュアルなふだんの装いにさっと羽織っても素敵な、季節の変わり目にも心強い一枚です。
夏の定番小物で揃えながらも、大好きなピンクやトレンドのシルバーをちりばめたかなさんスタイルに。
袖は大好きなビッグスリーブにして、袖口の上げ方でボリューム感に変化がつくようゴムを入れています。肩や背中の切り替えに繊細なギャザーを配した、ゆったりシルエット。ギャザーの美しさが際立つように、素材は薄手のコットンを贅沢に使いました。
薄手コットン贅沢使いボリュームワンピース
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教えてくれた人
三村 輔(みむら・たすく)さん
avecmoiの日本製生地の多くは播州織で、その生地づくりを担っている三村さん。
「一番の特徴は、糸を先に染め、染め上った糸で柄を織る『先染織物』という手法を用いることです。独特の製法により、自然な風合い、豊かな色彩、素晴らしい肌触りの生地に仕上がります」
『サーキュラー機』という本来は染色のための液流染色機を使って洗いをかけてできたのがリボンブラウスのコットンリネン生地。
「土管のような細長い中にきゅっと生地を詰めて回して洗うので、縦のシボ感が出て表情をつけやすい。素材本来の洗いざらした風合いを格好よくみせるために欠かせない、化学薬品やうわべだけの加工では出せない、大切な工程です」
暑さでおしゃれをちょっと面倒に感じる夏。だからこそ、コーデが決まるお気に入りのアイテムを味方につけて、朝の準備もスムーズに進めたい。そんな気持ちを、着ごこちと着映え力の両立というテーマにのせて、夏コレクションに反映させたという佐藤かなさん。
「無理をしない心地よさにこだわって、しっかり旬の気分が醸し出せるデザイン性も備えた服が必要だと思っています」
播州織の生地を使用したアイテム
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