その12. 連載
年末の小掃除・大掃除
2022年12月9日(金)
約2年ぶりとなる「松野家の暮らし」の連載を再開!今回は、新年を気持ちよく迎えるために行う大掃除について。年末に向けてちょっとずつ掃除していくのが理想とはいえ、大掃除と聞くと重い腰がなかなか上がりませんよね……。「松野屋」の店主、松野さんのご自宅に伺い、ほうきやはたきなどを使った手軽にできるお掃除を教えてもらいました。便利な使い方から、見せる収納まで、素敵なご自宅とともにご紹介いたします。
まずは、キッチンまわりからスタート
大掃除はキッチンから始めるというきぬ子さん。
こちらはナチュランで人気のブタ毛チャンネルブラシ。入荷があるとすぐ完売してしまうロングセラー商品です。写真の左はきぬ子さん愛用のもの、右は新しいもの。経年変化はありますが、固い鉄製でしっかり磨けます。水回りのほか、窓のサッシの溝など使う場所によって2本3本と揃えるのもおすすめです。
ほどよくカーブした形があらゆる凹凸にフィット。硬くて細かいブタ毛は網目とも相性◎。小さな隙間の汚れも上手にかき出します。
蛇口まわりのコーナーは横に当ててスライドするように。ブラシがピタッと密着するさまは、掃除していてとっても気持ちがよいそう。
持ち手はフックがけもできるため、浮かせて収納も可能。キッチンの近くにかけておけば、気付いた時にサッとお掃除できます。
スープを入れたり取り分け用の器としても活躍するマッコリカップ。きぬ子さんは洗剤をつくるのに使っていました。クエン酸や重曹もよく使うそう。
「大掃除のメインはキッチン。時間がかかる換気扇は、やる日を決めて1日かけて丁寧に。そのほか、冷蔵庫と食器棚がきれいになると見た目も気持ちもすっきりします。食器棚はお皿をすべて出して敷いてある紙を取り替えます。1年に一度だけ行う掃除です。(きぬ子さん)」
ブタ毛チャンネルブラシとマッコリカップ
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お部屋は上から順にほこりを落とします
軽くて持ち上げやすいソルガムロングホウキは、小回りのきくデザイン。天井の端や隅っこはほこりがたまりやすいので、さっとなでるように落とします。力もいらないので、意外と楽にお掃除できます。イネ科のソルガムという植物を使った、しっかりとした掃き心地も魅力。
ガラスや棚、照明などに便利なダチョウ羽はたき(中)。羽根の静電気でほこりがくっつくため、掃除中もほこりが舞わないのがポイントです。
とっても柔らかな使い心地で、傷つけずほこりを取ってくれます。ついたほこりは、外ではたいて落とせばOK。
光が当たるときれいな毛並みが際立ちます。お部屋にかけておいても、インテリアの一部としておしゃれに飾れます。
ダチョウのはたきは日本製。中心にニワトリの羽根が使われています。2種類の羽根を取り付けているのは90歳の方、仕上げの唐の括り付けは80歳の職人さんが行っています。バランスよく美しい仕上がりは匠の技の賜物です。
かわいいミニサイズもあります
中サイズをそのまま小さくしたような、ダチョウ羽はたきミニ。パソコンのキーボードの細かいほこりや、卓上の掃除に重宝します。目についた時に、すぐ手に取って掃除できる手軽さが魅力です。
やわらかくしなりのあるダチョウの羽根が、薄い隙間に入ったほこりもからめとってくれます。小さくても高級感のある佇まいです。
ソルガムロングホウキとダチョウ羽根はたき
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斜めのカッティングが特徴的な群馬袋ほうき(短)。角度が付いた穂先で力を均一に伝えられるため、簡単にきれいに床を掃くことができます。和室だけでなくフローリングやカーペットにもお使いいただけます。
明治以前よりほうき作りが盛んな群馬でつくられています。ほうき草と竹でつくられた繊細な装飾がとてもきれいです。
母屋へと続く廊下も、ほうきでさっとお掃除。ボリュームのある穂先がしっかりとほこりを集めてくれます。
ちりとりをうまく使うコツをよく聞かれるそう。
「ちりとりをすこしずつずらしながら、ごみを集めていくと上手く取れます。最後の取りきれない小さなごみは、ガムテープなどでパッととると良いですよ。(きぬ子さん)」
趣のある廊下にて、さっと使えるほうきとちりとり
掃除機を使わない松野さん宅では、お掃除に必須のほうき。ほこりと油が混ざることで取れにくい汚れになるため、こまめにほこりを取って週に一度くらいの拭き掃除をすれば、汚れがたまらずきれいが保てます。
ちりとりと2種類のほうき
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細かい毛先でコーヒーミルのまわりもきれいに
豆を挽いた時に小さなブラシ、鋳物刷毛(大)でさっとまわりを掃くだけ。ほんのひと手間で、後々のお掃除がとっても楽になります。とてもやわらかなヤギの毛を使った刷毛を使用、竹でできた長めの柄で筆のように動かして掃除できます。
毎日豆から挽いたコーヒーをたしなんでいる店主の弘さん。コーヒーミルはなんと18歳の時に購入した年代物。
「買った当時はコーヒーが流行っていて、専門店もたくさんありました。今もまたコーヒーブームがきていますね。毎日使うものも小さな日々の掃除で、きれいに長く使うことができています。(弘さん)」
手作りのはたきで愛着の持てる道具に
ナチュランでお取扱いはありませんが、時折行っているワークショップで好評の手作りはたきをご紹介。
「手ぬぐいを細い幅で割いて、竹の棒に括り付けるだけの簡単なもの。使い古した手ぬぐいならもう一度使うことでエコにもつながりますし、自分でつくったものは自然と愛着がわきます。(きぬ子さん)」
こちらのお手入れも、ぱぱっとほこりを払う程度。愛着を持った道具は使いたくなるので、掃除がはかどるかも。汚れがたくさん付いてしまったら、新しい手ぬぐいでもう一度つくれば◎。
ワークショップは不定期で行っているそう。気になる方は松野屋さんのインスタグラムをご覧ください。
鋳物刷毛(大)
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大掃除も終盤!最後は家のまわりを整えて
縁側のお庭をシダデッキブラシ(大)でゴシゴシ。水をかけて1年たまった砂や汚れをかき出します。天然繊維のシダは、太くとてもコシが強い素材。頑固な汚れもしっかり磨くことができます。
水に濡らした石の上で、シャッシャッと響くブラシの音がどこか懐かしく、すがすがしい気持ちにさせてくれます。
元々工事現場などで使用されていた、木手工事用バケツ。9Lの大容量と、底や側面の板が厚く衝撃にも強いのが特徴です。持ち手とバケツの接続部分が服などに引っかからないよう、表に出ない工夫が施されています。
シダデッキブラシ大と木手工事用バケツ
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しゃがまず取れるちりとりでスマートに
太くてしっかりとしたコシのあるシダを使ったシダ庭ぼうきと、しゃがんだり立ったりが不要なフタ付ダストパン。
やや小さめのサイズで、軽快にお掃除ができます。外はごみの種類もたくさんあるため、小回りの利くほうきが扱いやすくておすすめです。
ダストパンの蓋は地面におろすと勝手に開き、地面から離すと勝手に閉じる便利仕様。ちりとりの受け口に付いたゴムの部分で地面にぴったりくっついてくれるため、小さなごみもスムーズに中へ入れられます。
シダ庭ぼうきとフタ付ダストパン
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見せても素敵な収納術
松野家では家の外にも中にも、いろいろなフックに、ほうきやちりとりなどの掃除道具が掛けられています。ちょっと時間ができたら、さっさ。思い立ったらすっすと、すぐに小掃除をはじめられる暮らし方が、自然と備わっています。
「インテリアを邪魔しないので、見えるところに引っ掛けています。棚や引き出しにしまってしまうと場所も分からなくなるし、簡単なひと手間の掃除も億劫になってしまいます。(きぬ子さん)」
日々お料理で使うザルやおひつが置いてある棚。大掃除の時に敷いてある紙を取り替えます。こちらはカレンダーの紙を再利用。
年末の31日はずっとおせちを作っているので、それまでには大掃除を終わらせているそう。
「年末は29日まで仕事で、30日は掃除とお正月の飾り付け、31日はおせち作りと大忙し。12月は毎日ちょっとずつ掃除をしますが、仕事もあるため余裕のある時にちょこちょこやっています。無理せずできる範囲でやるのが続けるコツです。(きぬ子さん)」
素敵なお宅をちょこっとルームツアー
最後にご自宅の様子をご紹介。木のぬくもりを感じる雰囲気たっぷりの家具に、レトロな小物たちがしっくり馴染みます。
階段の隅に何気なく置かれた瓶やかご。センスが光る配置に目を奪われました。
窓辺に2匹の牛さんを発見。陶器やガラス、かごなど素材の違う置物の組み合わせは、おうちのインテリアでもすぐ真似できそうです。
お庭にある池は、店主の弘さんの手作り!そこに暮らす亀をぱしゃり。玄関を入ったところにも、華やかな印象を与える花瓶と植物、お皿などが飾られていました。