【 mncRo / モンシロ 】のナリタチ、カタチ。

日本ならではの様式美をお手本につくられたジュエリーが人気の「mncRo（モンシロ）」に、ナチュラン別注パールネックレスとピアスをおつくりいただきました。別注誕生の裏話やショップ名に秘められた思いなど、日本と自然、自分のルーツに触れたくなるお話を伺いました。

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日本人の心と自然、四季をカタチに

自由が丘駅のにぎやかな通りを抜けた静かな住宅街の一角、緑の蔦が生い茂る建物の一階にあるジュエリーブランド「モンシロ」のフルラインが揃う直営店「タネル」。
日本人が古来からもつ自然に対する知恵や四季への感受性。自然と一体となり暮らしていた頃の日本人の心をお手本に、ジュエリー、オーガニックヘアサロン、ブライダルといった、晴（ハレ＝特別な日）と褻（ケ＝日常）、さまざなシーンの「美」をトータルで提案しています。
クラシックのBGMが流れるアンティーク什器を配した落ち着いた店内には、古くから伝わる日本特有の感性や手仕事を大切にして作り上げられたジュエリーが並びます。
ショップ名「タネル」の由来は‘今道’と記して「コンドウ」と読む、代表・今道さんの珍しいお名前から。
ご出身地である山形に昔から根付いているアイヌの言葉で「タネル」が‘今道’を意味するのだそう。ショップロゴの丸に縦棒のカタチも、今道家の家紋を活かしてデザインされています。
今道さんが育った地域では、薬草をつぶして薬にする、家ごとに代々受け継がれる秘伝のレシピがあるなど自然から学び与えられ、共に暮らす生活が子供の頃にも残っていました。
土地や自然と人間のあり方。それぞれ人間がみな元来受け継いでいるはずの能力を最大限に活かし、現代に適したカタチで表現して未来へ伝えていく使命。日本の植物で美を表現することを自分の代の役目とし、芯の部分は受け継ぎながら、ものづくりを続けています。
ブライダルライン「モンシロマリエ」では唯一無二の‘しるし’である指紋を、お互いを繋ぐ指輪に刻んだ指紋リングがあります。人間が元から持っているものをそのままに活かした、タネルを体現する商品のひとつです。

(写真)店内のテーブルや柱時計などアンティーク品は今道さんが直接買い付けており、昔の薬屋さんで使っていた棚をジュエリー什器にしたり、今道家で代々使われてきた薬研や天秤も置かれて、タネルの世界観が表現されています。

モンシロのナリタチ

モンシロ・デザイナーの関谷聡美さんがブランドを立ち上げたのは2003年のこと。モンシロもタネルと同じく日本人の自然観、日本ならではの四季の美しさをお手本にジュエリーが作り出されています。
立ち上げ当初から現在もリクエストが殺到し続けているのが、本物の木の実や花、葉を用いたシリーズ。天然素材の個々の状態を見極め、それぞれにあった特殊な加工を施すため、何工程も経て長い時間と手間隙をかけ完成に至ります。
関谷さんの原点も緑があふれる新潟の山間。子供の頃から自然とものづくりが日常にありました。今でも制作のために帰省し、実家の裏にある山にこもって大自然と触れ合いながらアイディアを練ったり素材集めをしたり、木のつるなど天然の造形を参考にワックスを削ったり。机に向かわずその場で作業されることが多いそうです。
木の実やお花のジュエリーと並んで人気を博すコットンパールシリーズの販売は2011年からスタートしました。綿を圧縮してパールエッセンスでコーティングしているため、コットンパールもいわば自然の力を借りた素材。昔ながらの製法で再現したコットンパールのマットでアイボリーがかった色味が、日本人の肌や和装にもよく合い、幅広い年齢層やテイストのお客さまにお求めいただくことで、さまざまなデザインが展開されました。
今回のナチュラン別注グラスパールシリーズは、コットンパールで好評だったデザインを取り入れて誕生しています。

新鮮な輝きが魅力のグラスパール

今回、別注にグラスパールを使用したいきさつは、ナチュランバイヤーがブライダルラインでのみ展開されているグラスパールのジュエリーに一目ぼれしたことからはじまります。
ここ数年で一気に普及したコットンパールですが、マットでつつましい質感が人気の一方、グラスパールの輝きも新鮮に映ります。またグラスパールはブライダルラインのモンシロマリエでしか取り扱いがなく、この先もモンシロでは予定がないという大変貴重な別注企画となりました。
グラスパールは、バロックパール（この世にふたつとない個性的なかたち、一点ものともいえる真珠）で知られるバロック（Baroque/歪んだ、いびつな）型のガラス玉に、パールの顔料をコーティングしできあがります。ガラス玉はバロックの風合いを出すため、ひとつひとつ職人の手仕事により生まれます。真円のラウンド型パールに比べてカジュアルスタイルとの相性もよく、普段使いしやすい点もおすすめです。
いわゆる模造真珠と呼ばれるグラスパールやコットンパールの製造技術でトップクラスを誇る日本。世界中のジュエラーが好んで使用したといわれているほど品質が高く、現在ヴィンテージと呼ばれるジュエリーがつくられた時代にさかのぼる頃からの古い歴史があります。
現在も家族経営で成り立っている町工場がつくっており、それぞれの工場やメーカーの技術は門外不出で昔から守られています。
模造とはいえグラスパールは決して安価なものではなく、モンシロで使用しているパールは日本の職人の手仕事によるしっかりとしたグラスパールで、一粒あたりの原価はコットンパールや淡水パールとほぼ変わりません。
今回は特別にモンシロがストックしている分をお出しいただいたため、通常よりお買い求めいただきやすい価格での提供が実現しました。ストック分からの生産のため、お早目のご購入をおすすめします。

何通りも楽しめるモンシロのネックレス

モンシロの特徴、定番ラインでも好評の何通りにもつけられるネックレス。ナチュランのお客さまに喜んでいただけるよう、コットンパールで人気のあったデザインを今回の別注ネックレスにも取り入れています。
定番ラインのなかには5wayにできるものもあり混乱してしまう（笑）お客さまもいらっしゃるそうですが、洋服好き、アクセサリー好きで、服の丈感やデザインと、アクセサリーのバランスに気を遣う方などには、1本のネックレスがまるで違うものになったかのようなお得感と満足感が得られると、とても喜ばれているそうです。
マルカンにも極小パールをあしらい、留具としての機能だけでなく、細部に至るすべてがジュエリーとしてデザインされています。コットンパールのシリーズには、綿の葉っぱをモチーフにしたチャームを付け、引き輪を隠す効果も。別注では全体の雰囲気に合う、シンプルな葉っぱらしいかたちのユーカリをチャームにして仕上げました。

今回別注でおつくりいただいた2種類のうち、ひとつは4通りのつけ方が楽しめるタイプ。1連にすると約80cmのオペラレングスと呼ばれる改まった席に用いられる長さのネックレスに。パール部分は半周のみなので、雰囲気も重さもライトにつけられます。パール部分とチェーン部分を離すと、それぞれ約40cmの長さになり、パールはチョーカーレングスといわれ、フォーマルにもカジュアルにも両方たのしめる最もポピュラーな長さのパールネックレスに変身します。パールだけ、チェーンだけ、とそれぞれ別につけても、一緒に重ねづけもできる4通りの楽しみ方が。
もうひとつはネックレスからブレスレットが生まれるという驚きのネックレス。こちらも1連では約80cmのオペラレングスですが、さらにパールの数が少ないため、より気軽に普段用としてお使いいただけます。留め具をはずしてパール部分をくるっと巻くとブレスレットに。チェーン側にも淡水の一粒パールがあしらわれているためユーカリのチャームとともにシンプルなペンダントとしてお使いいただけます。
どちらも真珠の間に渋い色味のゴールドビーズをクッションにしてクラシックな仕上がりに。それぞれの雰囲気に合わせて選んだチェーンの違いにもご注目を。モンシロのアクセサリーはしばしばお客さまにアンティークですか？と聞かれることも多いそうです。

ピアスもグラスパールで3種類ご用意

かたちもテイストも異なる3種類のピアスもグラスパールでおつくりいただきました。
ひとつはフープピアス。一番大振りなデザインで小顔効果があり、大人っぽいラグジュアリーな雰囲気をお好みの方に。
ふたつめはパールとともに透かし編みのモチーフが揺れる優雅な印象のピアス。ヨーロッパレースのようにもエスニックテイストにも、あわせる服装やつける人によってみえる印象が変わりユニークです。
最後は一粒ピアス。揺れると控えめに光るジルコニアをアクセントにシンプルにまとめました。お手持ちのピアスとの重ねづけにもおすすめですです。
先にご紹介したふたつのネックレスと、どれを組み合わせても合うようデザインしていただきました。パールネックレス×パールピアスも、ゴールドチェーン×パールピアスも、ネックレスとピアスの併せ買いでさらによそおいの楽しみが広がります。
また、ネックレスもピアスもモンシロ特製の桐箱にお入れしてお届けします。桐は通気性がよく温度や湿度を調整し防虫効果もあるため、ジュエリーを末永く美しい状態でお使いいただきたいという願いがこめられています。
使用後は、乾いた柔らかい布で汗や皮脂を拭き取ってから桐箱へおしまいください。固いものとの摩擦は傷やコーティング剥がれの原因になりますのでご注意ください。