Pisceans(ピッシェアンス)のナリタチ、カタチ。

時代や世代を超えた「日本の変わらぬいいもの」「ずっと変わらず好きなもの」をベースにシーズンエッセンスをほどよくミックスした新しくさりげないデザインのブレスレット、ネックレスなどのアクセサリーを提案する「ピッシェアンス」。デザイナーの大坪さん、川上さんにお話を伺いました。

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半世紀の歴史、技術が結集されたピッシェアンス☓ナチュラン別注ローファー

日本の手しごとでひと手間を

かわいいから欲しい!
男性のいわゆる‘うんちく’買いも理解できないことはないけれど、女性はやっぱり第1印象にブレなし!といった直感でのお買い物が多いのではないでしょうか。
ピッシェアンスは、大坪令奈さん、川上彩子さんの女性おふたりでデザインから制作までをおこなうアクセサリーブランド(制作はところどころ外注あり)。デザインアイディアの発端のほとんどが、ふたりの「かわいい!欲しい!」からはじまる、まさに女性の直感、インスピレーションが原動力になっています。
かわいい素材やネタを探しにさまざまな国へ足を伸ばしたどり着いたのは、日本の地場産業の素晴らしさでした。京都で何代も続く老舗店のくみひも、海外から高い評価を得て輸出も活発な広島のガラスビーズ、このナリタチでも何度か紹介している台東区に集まる職人たちの巧みの技。
国産の良質な材料を使い、細やかな技術を得意とする日本の職人たちの手で生み出されるブレスレットやネックレスを2,000円台から4,000円台というリーズナブルな価格で提供できる秘訣は、直接産地から調達しているから。
流通や予算の都合上、大手ブランド企業などは特に中国や韓国など海外へ生産点が流れてしまうことも少なくないのが現状。だからこそ小回りの利くピッシェアンスでは「ひと手間」や「つながり」を大切に、日本の手しごとによるものづくりを続けています。

(写真下)実は誕生日が一緒のおふたり(なんと血液型も!)。ブランド名「ピッシェアンス」は、うお座を意味するふたりの星座に由来しています。

半世紀の歴史、技術が結集されたピッシェアンス×ナチュラン別注ローファー

くみひもブレスレット

最初に見た瞬間「これだ!」とひらめいた、初期のブランドイメージが定着するきっかけとなった商品。古くから伝わる日本の技術を用いながらも、現代の日本に生活しさまざまな国の文化やファッションの情報にかこまれている私たちの気分にあったアクセサリーをつくる。ピッシェアンスのデザインの基本は、くみひもブレスレットからはじまりました。
ギフトショップで贈り物を和風にラッピングするためのひもとして売り場に並んでいたのを見て、すぐに京都のくみひも屋さんへ問い合わせたところ、これまでにない視点でくみひもの可能性を広げてくれるのは嬉しいと、サンプルをたくさん送ってくれる間口の広さに感激したそうです。
もともとお守りの巾着や贈り物を包んだり、平たいものでは着物の帯締めでもおなじみの組紐(くみひも)。細い一筋の絹糸を束ねて太さを出し、さらに別の色と何色か合わせて組んでいくため、色も太さもバリエーションは無限。ピッシェアンスのアクセサリーで主に使っているのは、三撚り(みつより)や洋角(ようかく)という細めのくみひも。
くみひも屋さんで昔から作り続けているくみひもをそのまま使っているものもありますが、糸の見本帳や既存のくみひもを参考に、ピッシェアンスオリジナルくみひもも作っています。絹糸のみの状態とは組んでからの色合いや光沢感がまるで違うため、最初は思ったような出来にならないことも多くありましたが、辛抱強く試作をつくってもらってきたお陰で、最近はイメージどおりに仕上がるように。
スワロフスキーの台座とフックは、台東区の職人がオリジナルの型をつくり組み立てまでを担当。台座は裏側に放射状の刻印を、側面にも模様を入れて、ひもが回るのと一緒にスワロフスキーがひっくり返ってしまっても美しくみえるよう、惜しみないひと手間がかけられています。
金具職人の方は最初の頃「くみひも?すごく高いんでしょー」とおっかなびっくり作業していたり、くみひも屋さんは金具をみて「こんな細かいところまで模様が!」と驚いていたり、地場産業を組み合わせる役割を果たしながら、ものづくりができているエピソードです。

手しごとのぬくもりあふれるコインローファー

ガラスビーズブレスレット

5連のブレスレットはリバティ生地、3連のブレスレットはシルクのリボンで束ねているので、布をほどけば1連ずつバラバラにしてお好みの本数で着けられる、手首周りのおしゃれ好きにはたまらない自由度が魅力のブレスレット。今年注目の重ねづけにも重宝、1本だけシンプルに着けても素敵です。
ビーズは広島のグラスビーズ製造メーカーで生産される、豊富な色の美しさと品質の高さで海外からの評価も高いガラスビーズを使用しています。中国やインドなどエスニック風のビーズもマットな質感や不思議なカラートーンで混沌としたアジがありますが、美にいり細にわたる日本の技術力だから表現できる品のよさや安心感こそ、ピッシェアンスで使う価値を感じたおふたり。
また、5連のブレスレットを束ねている生地は、リバティ柄といえばこれというほど代表的な「タナローン」を手で裂いたもの。こんなに細くてもリバティ柄と分かるほどの存在感があるため、微妙な細さや長さの違いがブレスレット全体の完成度を左右する重要な工程。裂いたり長さをカットする作業は外部に任せず、すべておふたりでしているのだそう。
くみひもの発想と同じく、異素材を組み合わせて色×色で遊べるものがないかと探していたところ、海外でみかけた裂いた状態のリバティ生地がヒントになりました。
タナローンはもともと日本に昔からあった羽二重や絹などの薄く繊細な生地をイギリスのリバティ社が綿で再現したもの。パッケージの一環で5本を束ねるための付属品として巻いていた生地でしたが、購入した方からそのまま付けています、という声を聞いたり、失くしてしまったのでリボンだけもらえませんか、というお問い合わせをもらうことも多くなり、束ねたままのつけ方も提案するように。偶然にも、めぐり巡って日本のよいものが集まりできあがったブレスレットです。
ちなみにリバティ生地はネックレスやピアスを購入すると入れてくれるボックスのクッションにも使われていて、ほのかなよい香りが。実はアトリエに置いているディフューザーやフレグランスの移り香で、意図的につけているのではないとのこと。かならず香り付き、という保障はありませんが、届いてからのおたのしみにしてみてください♪

卒業しても、一番身近な革靴であり続けたい

ブロックカラービーズロングネックレス

これまでブレスレットのイメージが強かったピッシェアンスの秋冬新作。ビーズとチェーンがブロッキング(固定)されているので、つける位置によってアシンメトリーになり印象が変わる、さまざまなつけ方が楽しめるシンプルなロングネックレスです。

長めだけど華奢なネックレスが個人的にもほしい、と話していたなか、かぶりだけのシンプルなネックレスを試作。できあがりがビーズブレスに似ていたため、腕にグルグル巻いてみたら「かわいい!」と、ブレスレットとアンクレットとしても使えるアレンジ商品として完成品を目指しました。
腕や足首に巻くためには着脱するための金具を付けるか、見た目のシンプルさを追求するため伸縮素材で着脱させるかでサンプル作成を続けた結果、金具が以外とうるさく感じなかったのと、伸縮素材は着脱のたびに伸ばすと切れてしまう可能性を考えて、金具に。
ひもやチェーンと比べると繊細さに欠けてしまうビーズも、一番小さな特小というサイズを選んで、ほかのブレスレットとともバランスよく重ねられるようにしています。今までは腕につけるものだったためピンクやブルー、レッドなど明るい色合いが多かったなか、今回は顔の近くにつけるアクセということを考慮し、落ち着いたグレイッシュトーンでまとめています。
ビーズ2種類との間に天然石を2粒はさんだごくわずかの種類の材料でつくられていますが、そうとは思えないのは色と表面の加工の違いでいろんな種類があるようにみせているから。金色のビーズは表面をランダムにカットし、さまざまな角度の光をキャッチするスリーカットビーズ。色と素材をミックスしながらも同系色のトーンでまとめているので大人っぽい印象でつけられます。

サイズ選びのコツ、ワイズも忘れずに

イニシャルロングネックレス

パリの家具屋さんにあったヴィンテージのイニシャルプレートを見つけた瞬間「これをペンダントトップにしたネックレスが欲しい!」と、やはり私欲から(笑)誕生した商品。
銀の繊細な細工と、端整なのに味わいある書体の雰囲気を再現したいと台東区の職人に相談し、クオリティはもちろん、お値ごろ感も考え抜かれつくられました。彫りのつぶれを尖らせたり細くすることでラインの美しさを強調したり、感覚的な修正まで汲み取ってもらえる職人に出会えたことで実現したネックレスです。
アルファベットのみのイニシャルアクセや、プレートに刻印したタイプは多く出回っているなか、彫って抜いてあるこの感じは他にはない、ヴィンテージっぽさや手づくり感も味わえる手しごとならではの仕上がりに。
チェーンの長さにもこだわり、長め短めと2バリエーション楽しめるようアジャスタをつけています。短くしたときに後ろからみて首後ろに垂れている部分が‘余り’に見えないよう、あえて長めにしたテールの先端にベビーリングをつけて、かわいいアクセ感をだしました。ロングにすると、みぞおちあたりまでペンダントトップが下がり神聖な印象に。
「私のイニシャルがない……」と、残念な思いをされている方も少なくないかもしれません。先日、ご姉妹おそろいで購入したいのに、お姉さんの「H」がないため(妹さんは「M」)ピッシェアンスにお問い合わせされたのが実はナチュランのお客さまだった、というお話も。現在はそのリクエストをきっかけに「H」もめでたく商品化されました。
日本人女性で多いと思われる最小限のイニシャルからスタートし、売れ行きにより増やしていく計画とのことなので、乞うご期待!(これを書いている私もまだ見ぬ「S」ですが、サンプルでは「S」や「R」もあるとのこと。さらに余談でナチュランは「K」さんのご購入率が高くめずらしいそうです)

半世紀の歴史、技術が結集されたハルタ×ナチュラン別注ローファー

フラワーレースブレスレット

重ねづけのアクセントに、ほどよい存在感を発揮してくれるお役立ちブレスレット。ピッシェアンスでは細いタイプが多いなか太さと質感で重ねづけにメリハリが生まれ、くみひもやビーズ、真鍮とも好相性です。
インポートブランドも含め、刺繍ブレスレットに注目が集まりはじめたころにピッシェアンスらしい雰囲気でつくれたら、と探していたところ、リボンやひもを扱う国内の資材メーカーで発見。ノーマルなレースのほかに金糸や銀糸の少しメタリックなものもあり。
マルカンで着脱が可能なので、長くきれいな状態を保てるよう、お風呂や水仕事の際や就寝時は、なるべくはずすことをおすすめします。アジャスタの先に付けたベビーリングがアクセントになり、意外とありそうでなかった仕上がりに。
昨年の秋冬にリリースし、クリスマスにブレイク。そのまま春まで売れ続けたロングヒットアイテムでもあります。

手しごとのぬくもりあふれるコインローファー

真鍮線バングルと淡水パールシリーズ

バングルの表面を金槌でコンコンと叩いて表情をつける槌目(ハンマーワーク)加工や、スワロフスキーを爪留めしたり、石座にはめ込みハンダでロウ付けする作業など、メタル加工を得意とする台東区の職人の技術が余すところ無く発揮された真鍮線を使ったバングルシリーズ。
「3ドット真鍮線バングル」は、直径2mmほどの極小スワロフスキーを爪留め。通常スワロフスキーをアクセサリーに使う場合は石座に穴を開けてぽこっとはめるタイプが多く、長方形のスワロフスキーを一点使いした「スワロフスキー真鍮線バングル」はこのタイプ。
ほんのちょっと爪があるだけでジュエリーぽいラグジュアリーな雰囲気になるので、爪の加工ができる工場があまりないなか探して実現。
真鍮線の太さの違いにあわせて槌目の表情も、3ドットとスワロフスキーで変化をもたせています。スワロフスキーはシャープな感じ。3ドットは凹凸感のあるくぼみをつけて。
マットがかったゴールドメッキはピッシェアンスの特徴。メッキといえばピカピカした印象ですが、ヴィンテージのようなくすみ感をだしているので肌なじみがよく、大人っぽい落ち着いた雰囲気でつけられます。細いデザインですが、真鍮なので見た目よりしっかりして丈夫です。
オーソドックスなクリアが飛び抜けて売れるかと思いきや色石も人気。スワロ×真鍮バングルはすべて3,675円とリーズナブルで、遊び感覚でつけられる価格も好評。写真のように真鍮バングルのみの重ねづけもクールでおすすめです。

スワロのほかに真鍮線に淡水パールを直接通したモダンな印象のバングルも。パールが動きすぎて腕の裏に隠れないよう、パールを通した両端の真鍮をたたいてつぶしてあります。
ネックレスとピアスもあり、いずれもオケージョンにも使えるようシンプルなデザインにしています。ネックレス、ブレスレットとも一粒パールのシンプルさが魅力なので、表面をカットした表情豊かな淡水パールが映えてきれいです。単品がそれぞれ3,000円台なので、一式そろえても1万円ちょっととお値ごろ感も魅力のシリーズ。

卒業しても、一番身近な革靴であり続けたい

天然石×ストレッチテープブレス

レースブレスに続く太さのあるブレスレット秋冬バージョン。レースブレスと同じ資材屋でみつけた伸縮性のあるストレッチテープを使用。
テープの光沢感が、素材や色味が重くなる秋冬の洋服と相性もよく、天然石との配色表現で手元に色のボリュームとパンチが出せる、重ねづけにも広がりがでるキャッチーな雰囲気のブレスレットです。
天然石の留め具には釈迦玉をアクセントに。釈迦玉はエスニック風のシルバーアクセやメンズのビーズアクセなどによく使われてゴツい印象がありますが、とても小さいタイプなのでツブツブとしたフォルムが可憐なお花のようにもみえます。
天然石は特にスピリチュアルな意味はこめておらず、ガラスやスワロとは異なる透明感とやさしい乳白具合の、色優先で選びました。

サイズ選びのコツ、ワイズも忘れずに

ハクウンボールネックレス

オリーブの実を思い出す、つややかなオーバル型のボールが5個連なったネックレス。
商品名の「ハクウン」は漢字で「白雲」と書く瀬戸焼の一種で、オリーブの実の正体は実は陶磁器。白雲は招き猫やシーサーの置物など陶人形に用いられる焼き物のため、軽く鮮やかな色を出せるのが特徴です。
ひとつひとつ職人が手で丸めて成形し、焼き上がったものをさらに手作業でひとつずつ釉薬に浸して生まれるハクウンボール。プラスチックやアクリル、ガラスのビーズとは異なる独特の艶感と色気のあるムラ、いびつなフォルムは思わず触りたくなる質感。
ワンポイントになっているゴールドのボールのみメタル素材。チェーンや金具と組み合わせる最後の工程もあわせて台東区の職人に依頼。ここにも異素材☓異業種により完成する、ピッシェアンスアクセサリーの真骨頂が伺えます。




おみやげをいただきました。皮革用クリームを抽選で10名様にプレゼント

インタビューにご協力いただいた大坪さん、川上さんに『ナリタチ、カタチ。』スペシャルブレスレットをお作りいただきました!秋冬らしい落ち着いたスエード素材に、シックな色味のお洋服が多くなる季節を意識して透明感ある天然石を添えました。撮りおろし写真を使ったオリジナル壁紙は全員プレゼントです。

>> アンドロイド用壁紙(1440×1280)

>> iPhone用壁紙(640×1136)

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