2つの『14』
『まるで長く受け継がれてきたかのように古いものを大切にする想いを投影した、意思をもつコスチュームジュエリー』が、「14mariage(キャトルズマリアージュ)」のテーマ。
アンティークジュエリーに染み込んだ時代時代の空気と美意識や文化、ファッションを写しとりながらも、現代に暮らす女性の日常に寄り添った、カジュアルにもフォーマルにもつけられるアクセサリーを提案しています。
――現在は「キャトルズ」と「キャトルズマリアージュ」という2つのラインを展開されているのですね。
畠山さん キャトルズは、トレンドを意識して取り入れたり、そのときにトライしたいと思っている新しい技法や材料を使ってつくっています。キャトルズマリアージュは、クラシカルで普遍的な、もともとわたし自身が好きなアンティークの要素が強いラインです。
――ブランド名はどのように決められたのですか?
畠山さん キャトルズは「14」のフランス語読みなのですが、コンセプトも一緒に代表の若月と相談して決めました。
若月さん 数字自体にエピソードや特別な思い入れがあるというわけではなくて、ロゴにすることやいろいろ合わせて考えた結果、キャトルズになりました。ただ、好きな曲のひとつにベートーベンの「月光」がありまして、正式名は「ピアノソナタ14番」というんです。アンティークジュエリーの重厚な雰囲気ともイメージが重なるし、それは絡めています。立ち上げ当初は月光を流しながらデザインを考えるようなこともありましたね(笑)。