SEASIDE FREERIDE(シーサイドフリーライド)のナリタチ、カタチ。

アトリエのある神戸を拠点に、海の香りや山の匂いが感じられる大人のためのリゾートスタイルを提案する「SEASIDE FREERIDE(シーサイドフリーライド)」。ブランドを運営する「NAVY SALT STORE(ネイビーソルトストア)」スタッフの押場優さんにお話を伺いました。

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旅から生まれ、旅と歩むブランド。

旅から生まれ、
旅と歩むブランド。

シーサイドフリーライド(以降シーサイド)のナリタチは、代表の濱野さんが20代の頃に出かけていった数々の国への旅と出会い。旅先で知り合った20年来の友人・オスマンさんは現在、シーサイドのものづくりになくてはならないビジネスパートナーでもあります。
2006年のブランド立ち上げ当初は、オスマンさんを介してインドネシアの工場に生産を委託していましたが、より自分たちらしいものづくりと、クオリティの向上を目指して、2010年バリ島に自社工房を設立。
現在は羊革をはじめ素材の調達から企画、デザイン、生産管理まで、現地スタッフとともにシーサイドフリーライドを作り上げています。

縁を大切に暮らしや仕事をするインドネシアで、シーサイドの工房も例外なく、働いてくれる人を人づてに呼びかけスタッフを増やしてきました。
押場さんも9年前、ところは神戸でしたが求人への応募ではなく、たまたま通りかかったネイビーソルトストアの店内が気に入って飛び込みで働きはじめたという、シーサイドらしいエピソードの持ち主です。

(写真一番上/前列のしゃがんでいる男性左がオスマンさん、右が濱野さん)インドネシアで知り合った濱野さんとオスマンさんは同い年。押場さんには、やんちゃな子供のように見えることもあるそう。オスマンさんは新品のドクターマーチンを素足で踵を踏んで履くという(しかもブーツ)すごい感覚を持つ人。履きつぶされたグシュグシュべこべこのマーチンも、なぜかかっこいいそう。

シーサイドフリーライドのナリタチ

暮らしも仕事も、のんびりとおおらかなインドネシアの人たち。まったく違う価値観を持った国の人と一緒にものづくりをしていると、言葉では伝えきれない雰囲気のようなものを共有することに壁を感じる場合も少なくないそう。

そこでシーサイドのものづくりから切っても切り離せないのが「旅」。時間を見つけては現地スタッフたちとともに、様々な風景を求め、同じ感覚を味わうことで少しでも価値観の誤差を縮めることができればと旅を続けています。

温暖で気の抜けた空気感が漂う町、海からの潮風、活気のある市場の片隅にある使い込まれた道具、乗り物など、旅の中で見てきた風景からインスピレーションを得てアイデアがうまれ、デザインにも活かされています。

新鮮な輝きが魅力のグラスパール

太陽をいっぱいに浴びた、心に馴染む革

シーサイドのバッグで使用するレザーのほとんどは、ラムスキン(生後1年以内の羊の皮)と、シープスキン(生後1年以上経過した羊の皮)と呼ばれる羊革です。柔らかくてきめ細かい、しっとりと滑らかな風合いと肌触りの良さは一度触ればとりこになるほど。
羊革は牛などに比べ小さいため、バッグのような大きな商品をつくるためには、一枚一枚、厚みや柔らかさ、色、大きさを、時間をかけて合わせていきます。天然素材の個々の状態を見極め、キズや穴をチェックしながらの裁断は全て手裁ち。
また縫い目が裂けないよう重ねた革を表から縫っていく「外縫い」にしているのもこだわりのひとつ(写真中)。縫製後に数ミリ単位で余分な縫い代をまっすぐ切り揃える工程は、熟練したテクニックが必要です。デザイン面でも切りっぱなしにした部分が、シンプルななかにほんの少しのアクセントとして効いています。
また、ほど良いシワ感とふんわりとした柔らかさの秘密は、南の島の太陽の恩恵。自然とともに暮らし仕事をする現地スタッフが、ひとつひとつの革にあった絞りや手洗いの時間と、お日様の光で乾かすのにちょうどよい頃合をみることで、ずっとむかしから使っていたかのように、心に馴染んだ革の風合いがあらわれます。

(写真下)ひとつのバッグが完成するまで、革の手配からすべて入れると早くても1ヵ月半はかかるシーサイドのものづくり。パターンと裁断を担当する現地のスタッフが革屋へ行き、穴が開いている革でも、ひとつひとつパターンをおいて、ここは使える、ほかのパターンのバッグでなら使えると、なるべく捨てるところがないよう時間と惜しみない手間隙がかけられています。

何通りも楽しめるシーサイドフリーライドのネックレス

老若男女、誰もが使う袋を
レザーバッグに

2005年にシーサイドでバッグを作るきっかけとなった、最も長く愛されている定番商品。
いろんな人が使えるバッグってどんなバッグだろう?と考えていたときに、スーパーマーケットのレジバッグは誰でも使うし実はすごいデザインなのでは!?という話題に。
薄いのに丈夫で長持ち。重いものも家まで破れずに運べて、最後はゴミ袋としても使える。シンプルなのに機能性にあふれた、まさにシーサイドが求めていたデザインでした。またなにより老若男女、幅広い層の人に必要とされているアイテムだということ。 使わない時は小さく折りたためて、広げるとふんわりと立体的になる。デザインと強度を併せ持ったシープスキンのショッピングバッグをつくったら、いろんな層の人に持ってもらえるのではないか。最初の頃は本物に忠実に、持ち手の間にあるペロンとした部分もそのまま付けていました。
使いやすい程よい大きさと、薄くても強度を増すための縫製、縦長になり過ぎないような洗いのかけかた、試作を重ねて今のスタイルが完成。
さらに使い勝手を追求し一番にこだわったのは、持ち手の長さと強度。また、中の物が取り出しやすく収納しやすいよう、ファスナー付きのポケットと携帯電話などを入れる小さな内ポケットも付けました。内ポケットは細長いサイズだったのをスマートフォンの普及に合わせて大きめに変更しています。
裏地も当初、キャンバスのなかでも薄手の生地を使っていたものの、全体的に芯が入っているような感じになってしまい、羊革とショッピングバッグならではの、ペラっと華奢な魅力が死んでしまっていました。強度も考慮しギリギリの薄すぎず厚くない布帛のさらし生地を現地で調達しなおし、革に合わせた色を工房で染めています。さまざまなシーンのコーディネートに合うようシックで優しいカラー展開を揃え、スエードは淡い色味が喜ばれています。

新鮮な輝きが魅力のグラスパール

ピクニック気分でラフに使って欲しいバッグ

巾着型のバッグをつくろうと試作では鳩目を入れてストラップを通したものの、金具のせいか全体の風合いに納得がいかず一時保留に。たまたま入ったアジアの民族風雑貨を売るお店でみかけた、ループにかけた紐でくしゅっと口をしぼるデザインのポーチがヒントになりました。全体のバランスからループの数を増やすなど、工程の見直しも含め現地の職人と相談しながら完成しました。
広げると平たく、まん丸になるので、工房のスタッフはみな「パイウン(インドネシア語で傘)」と呼んでいるそうです。
コンセプトは「ピクニックバッグ」。ピクニックにいったときにバッと広げて、小さい子供がいれば広げた上に乗せてもよし。ラフに敷物としても、無造作につかってほしいとのこと。子供のおもちゃもばーっとのせて、キュっと絞って片付け終わり!のような大胆な使い方も粋。
販売していないカラーで現地の子が自分用にオーダーして使っていることも。真っ赤に染めた革でつくったバッグは押場さんも思わず「かわいい!」と唸った一品。そのままサンプルにつながり実際に商品化したバッグもあるそうです。

何通りも楽しめるシーサイドフリーライドのネックレス

アレンジ∞の、余白をもつバッグ

結び目を解くと幅広い1本のリボンになる持ち手。工夫しだいで2way以上さまざまなアレンジができるアジャスターバッグです。
バンブーのリングにリボンの両端を結びつければ斜めがけもできるショルダーに。リボンの端同士を結べば脇にかかえて持つくらいのワンショルダーに。革が柔らかいため結び方も自由自在です。
さらにリボンをお手持ちのスカーフやお気に入りの布などに変えてもよし、バンブーのリングをベビーカーのハンドルに引っ掛けるなど、気分や暮らしによって、アイディア次第で使い方が広がります。
完成されたものでなく、持つ人の「手」をいれてもらえる余白のあるものづくりを目指すシーサイドにとって、このバッグに限らず、いろんなアレンジをして使っているという声をもらうのはとてもうれしいそうです。

(写真)スエードのお手入れについて。まず陰干しをして、濡れている場合は十分に乾燥させてから、なるべく柔らかい馬毛や豚毛などのブラシを使用して軽くブラッシングしてクリーニングを。軽くブラッシングするだけでも汚れやほこりをとってくれ毛並みを整えてくれます。洗剤や水で洗ったり、表革用のクリーナーを使ったりするのは逆効果です。

新鮮な輝きが魅力のグラスパール

旅をより楽しむための、よき相棒に

シーサイドフリーライドのバッグはカバンというより袋物といった感じの、くしゅっとしたシンプルなデザインがほとんどですが、ちょっとした旅へ行くときにほどよい大きさで、きちんと口が閉じる機能的なカバンらしいバッグがあったらと企画されたのが写真上のボストンタイプのバッグ。
鍵やチケット、ハンカチ、飲み物や折り畳み傘などもすぐに取り出せるように大きめのポケットが表にグルリとついています。移動の多い旅先では、おみやげなど荷物が増えていって重たくなり、肩が凝ってしまうという声をよく耳にしますが、シープスキンのバッグは大きさのわりに軽く、また体に馴染む柔らかな肌触りが旅の疲れを和らげてくれます。
ジップをほとんどつけないシーサイドのバッグ。ついてもスナップくらいなので、バッグはジップ付き派!という方へもおすすめです。

写真下のアシンメトリバッグは、四角四面のトートにいかに柔らかな印象を持たせられるか、ハンドルをつける位置と、タックやマチの入れ方に試行錯誤した商品。 表と裏のハンドル位置をずらすことで、物が入ると丸みを帯びた立体感があらわれ表情豊かに。使い勝手の面でも提げると出来るねじれにより、自然と口が閉じるというグッドデザイン。 また、小さな羊革を2枚3枚つなげる必要があるため、接ぎのどこにどうマチを入れればワザとらしくなく、かっこいいトートに仕上がるか。さりげないデザインをしのばせたユニークなトートは、薄く柔らかいため畳んで丸めて小さくなるのに大容量。旅先のサブバッグにも重宝します。

何通りも楽しめるシーサイドフリーライドのネックレス

お手入れについて

写真のアシンメトリトートとボストンバッグはどちらも押場さんが所有されているバッグ。トートはスミクロのスエードで、4年ほど使い込んでグリーン味を帯びた絶妙な風合いに。スエードの新品は毛足が長いので、使いはじめは着る服、雨や水分など気にしていただくと安心です。
ボストンの表革は、もともと革に入っているオイルが表面に少しずつ浮き上がってきて、ツヤ感と柔らかさを増しています。
表革は柔らかい馬毛や豚毛などのブラシを使用して軽くブラッシングしてほこりを払ったり柔らかい布で乾拭きしたりで十分。艶消し加工をしているので部分汚れが付いてクリームを使われる際は艶消し専用のクリームでケアを。バッグも靴と同じくいくつかを順番に、日替わりで持つと長持ちするそうです。




おみやげをいただきました。皮革用クリームを抽選で10名様にプレゼント

インタビューにご協力いただいた押場さんに『ナリタチ、カタチ。』をご覧のみなさまへおみやげをいただきました。キーホルダーとバッグは抽選で。撮りおろし写真を使ったオリジナル壁紙は全員プレゼントです。

>> アンドロイド用壁紙(1440×1280)

>> iPhone用壁紙(640×1136)

>> PC用ワイド壁紙(1366×768)

>> PC用壁紙(1280×800)



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