【下着のお悩みQ&A】ニオイやかゆみ、気になる段差問題も! 大人の女性に寄り添う「Fleep」が解決

2025/06/19 公開 

【下着のお悩みQ&A】ニオイやかゆみ、気になる段差問題も! 大人の女性に寄り添う「Fleep」が解決

writer NATULAGI編集部

たくさん汗をかく季節の到来です。ムレやかゆみ、薄着になると気になるあの段差など、肌や下着にまつわるお悩みを抱えていませんか?

年齢とともに体の変化を感じやすくなる40代50代以上の大人世代にとって、快適な下着を身につけることは、おしゃれを楽しむためにもかかせないもの。

下着にまつわるお悩みを解決すべく、取材陣が向かったのは、1953年創業、老舗下着メーカーである島崎株式会社が手がけるブランド「Fleep(フリープ)」です

ナチュランとも長くお取引いただき、「下着跡がつかない」「つけている感覚がない」「とにかく生地が気持ちいい」社内でもファン多数。なにより多く聞くのが、ほかの下着には戻れなくなる、という声です。

今回は、神楽坂のショールームにおじゃまして、あらためてフリープの魅力と、おしゃれを快適に楽しむための下着選びのアドバイスをうかがってきました!

Fleep(フリープ)ってどんなブランド?

2007年、敏感肌のための下着が誕生

ショールームには、さまざまな下着のラインナップがずらり。カラフルでありながら、心が不思議と落ち着くような、やさしい色合いが印象的です。

「Fleep(フリープ)の下着はコットンを使用しているので、発色も穏やかなんですよ」

そう教えてくれたのは、2007年のブランドの立ち上げから携わっているデザイナーの中山ゆかりさん。営業部長の山本朱実さんとともに、取材にこたえてくださいました。

当初から、フリープが変わらず目指しているのは、デリケートな女性の肌に寄りそうブランドであること。

素材からデザイン、縫製まですべて国内生産にこだわった確かなモノづくりで着実にファンを増やし、今年で18年目を迎えました。

日本アトピー協会の推薦品であるなど、敏感肌やアトピーに悩む方から支持され続けるフリープですが、最近時代とともに、求められるものも少しずつ変わってきたと感じているそうです。

▲左が営業部長の山本さん、右がデザイナーの中山さん。

年齢や環境によって変わるお悩みにも

山本さん
「2014年くらいからでしょうか。手術後の患者さん向けの下着として紹介したいと医療従事者の方から問い合わせがあったり、お客さまからも同じご意見をいただいたりするようになりました。

また、更年期といった女性の健康に関する悩みも、以前と違ってオープンに語られるようになってきましたよね。アンケートでも、自身のお悩みや、こういう商品がほしい、といったリアルな声をいただくことが増えました」

山本さん
「女性は生理、出産、更年期、閉経など、そのときどきのホルモンバランスの影響で、肌が敏感になる時期も変わってきます。コロナ禍を経て、自分の内面に向き合い、より心地よさを大切にする方が増えてきたというのもありますね。

『敏感肌のための下着』というのは、最初はどれだけのニーズがあるのかなと、半信半疑な部分もありましたが、今では肌質や年齢も幅広く、みなさんそれぞれのタイミングで、それぞれの心地よさを求めて、下着をお選びいただくようになってきたと感じています」

触れるとやさしくなれる生地

▲向かって左が一般的なコットンで、右がスマイルコットン®。同じ10gでもこのボリュームの違い!

時代や環境の変化がありつつも、一貫して変わらないのが、フリープが使い続ける素材「スマイルコットン®」です。触らせていただくと、とろけるようなやわらかさに驚きました。

山本さん
「三重県のメーカーが『綿でカシミヤのような肌触り、心地よさのある生地を作りたい』との想いで作り上げたスマイルコットン®は、糸の撚りをほぐし、繊維の間に空気をたっぷり含むため、まるでふわふわのワタのよう。

コットンって通常、速乾性があまりないのですが、スマイルコットン®はこれだけ空気を含んでいるので水の出入りがしやすく、乾きやすいんです」

▲「私自身も、ほかの下着には戻れなくなりました」とデザイナーの中山さん。

中山さん
「すごくやわらかい生地なんですが、それゆえに、縫製を行っている岩手県の自社工場の熟練工から、最初は『縫えない』って言われたんです。

やわらかすぎて生地が動いてしまうし、縫い目が硬くなってしまったり、伸びてしまったり……。ミシンのメンテナンスには本当に苦労しました。また、天然素材の綿は、湿度によって質感が左右されるので、工場内の湿度管理などすべてを変えて、数年かかってやっと生地の良さを発揮できる縫製を実現できました。

手にするだけで本当に癒されるというか、やさしい気持ちになれる生地なので、職人のみなさんも今ではこの生地にすっかり慣れて、この生地以外は縫いたくないと言っているほどです(笑)」

▲縁取りを飾るレースは、肌に触れないよう丁寧にデザイン。

中山さん
「デザイン面でも、当初はレースひとつとっても、『綿混のレースなら肌にやさしいんでしょ』なんて思っていたのですが、皮膚科専門医の先生から『素材はやさしいかもしれないけれど、レースが肌にあたるのは全然やさしくないんですよ』とご指摘をいただくなど、勉強することばかりでした。

縫い目のごわつきや、タグがあたる不快感など、皮膚科の先生や敏感肌の方の声を聞きながら、改良を重ねていきました。

どうやったら心地よくて、デザインもかわいくて、心が浮き立つような下着をつくれるか。究極的に肌にやさしい下着づくりを、今も変わらず目指し続けています」

\下着のお悩みQ&A/

ここからは、編集部からリアルな声を集めた、下着のお悩みQ&Aをお届け。

フリープのお二人に、5つのお悩みへのアドバイスと、おすすめの下着をご紹介いただきました。 ぜひ参考にしてみてください。

電車の中や仕事中も、もしかして匂っている?と不安になってしまいます。汗のニオイ、下着でおさえられますか?

A.吸汗速乾素材のインナーを着ることで、ニオイの軽減が期待できます

▲サマーシリーズは、薄手の天竺素材でさらさらとした肌触り。

中山さん
「汗そのものは無臭ですが、ほこりやあかなどの皮膚表面の汚れと混じって菌が繁殖してしまうことで匂いやすくなります。

汗をこまめに拭きとれるといいのですが、なかなか難しいので、吸汗速乾性のあるインナーを着て、菌が増殖する前に汗をすばやく蒸発させるのがいいと思います。

フリープで選ぶなら、速乾性に優れたスマイルコットンと、吸・放湿性に優れた呼吸する繊維ともいわれるキュプラを混紡したサマーシリーズがおすすめです」

山本さん
「夏はブラとインナーを両方は着たくない、という方も多いので、二つを合体させたカップ付きのフレンチ袖インナーもご用意しています。また、フリープでは、汗ジミ対策の脇パットの形にもこだわっているんですよ」

▲広い面で脇にフィットするから安心!

中山さん
「さまざまな体型の方の脇にちゃんとあたるよう接ぎ目のない広い面にして、つけ方や位置も計算しています。

暑いとなるべく薄着にしたいという気持ちになりますが、汗を吸ってすぐ乾かしてくれるインナーを身につけることで、ニオイもおさえられ、快適に過ごせると思いますよ

くいこみや締めつけがとにかく苦手です。疲れにくくリラックスできる下着はありますか?

A.細いゴムを使用していないものを選びましょう

▲シンプルシリーズは、就寝時やリラックスタイムにも人気です。

中山さん
「くいこみを感じやすい部分の形や素材をチェックしてみるといいと思います。

こちら(下の写真)を見るとわかりやすいと思うのですが、幅の違いでくいこみ方がこれだけ変わってくるんです。まずはお手持ちの下着の切り替え部分の『幅』に注目してみてください」

▲スポンジを体に見立てて実験。左はパワーネット、右は同じ長さのゴムを巻いたもの。

山本さん
「さらにフリープでは、通常ゴムを使うブラのアンダーやショーツの足ぐり部分に、ゴムではなくパワーネットという生地を挟みこむことで伸縮性を出しています。

アンダーの切り替え部分の幅が広く、しめつけにくさにこだわったシンプルシリーズは、おやすみブラとして選ぶ方も多いんですよ」

▲このメッシュ状の生地がパワーネット。たくさんの種類の中から、厚みや伸縮性など、フリープに合うものをセレクトしています。

年齢とともに肌が敏感になり、かゆみや乾燥でつらいです

A. 天然素材100%が安心。ホックやタグの肌あたりも確認して

▲肌へのやさしさを追求した、スマイルコットン100%のファッションシリーズ。

中山さん
「女性ホルモンが低下すると、肌バリア機能や水分を保持する機能が低下していくため、年齢を重ねてかゆみや乾燥に悩むお客さまはとても多いです。

そんなお悩みには、肌を刺激しにくい天然素材のインナーがおすすめ。スマイルコットン®100%を使ったファッションシリーズは、敏感肌の方にとくにお選びいただいています。

また、フリープでは、ブラのホック部分、レースやタグも、肌に触れないよう配慮しているんですよ」

▲ブラのホック部分も肌にあたるのはコットンだけ。フラットな縫い目でごわつきません。
▲法律上、表示して販売する義務のある洗濯ネームは、生地を傷めず簡単に取り外しできるような仕上げに。

中山さん
「洗濯ネームは表側につけて肌にあたらないようにしているのですが、裏返しに着ていると思われるのもできれば避けたいですよね。

そこでフリープではすべての商品に、色糸で簡易的な縫い方でタグを付け、お客さまが簡単に取り外しできるようにしています」

背中やお腹のお肉の段差が気になります。体にやさしい下着でもきれいなラインがつくれますか?

A.広い面でおさえることで、すっきりシルエットを実現

▲「コットン100%でもサポート感がほしい」という、お客さまの声をもとに誕生したヘルシーシリーズ。

山本さん
「『心地よさもほしいけれど、補整力もほしいんです』というお客さまの声、非常に増えています。そこで新しく開発したのが、サポート力をプラスしたヘルシーシリーズです」

中山さん
「先ほどQ2(くいこみのお悩み)のご紹介でお見せしたスポンジでの実験でもわかるように、お肉の段差が生まれてしまう一因は、細いゴムでしめつけることにあります。

そのため、ヘルシーシリーズではパワーネットの広い面でソフトに包みながらサポートすることで、補整力と心地よさの両方を実現しました。

ショーツのウエスト部分も、お腹のお肉をやさしくサポートできるよう、通常より広めの設計にしています」

▲こちらはカップ付きのキャミソール。パワーネットが背中に広くあてられていますが……
▲外側から見ると縫い目もなくすっきり!見た目にもアウターに響きません。
▲ホックやアジャスターなどの金具はなんと一切使わず、さまざまな体型の方にきれいにフィットするよう計算されています。

中山さん
「お客さまから『胸パットを縫い付けてほしい』という要望も多かったので、ヘルシーシリーズではパットを縫い付けに。

ただ縫い付けるのではなく、胸の形を整えながらもリラックスした状態を保てるようにこだわりました。試行錯誤を経て完成した、カップをサイドのパワーネットに縫い付ける構造は、特許を取得したんですよ。

デザイン的にもシンプルで、若い方からの人気も高いシリーズです」

繊細な天然素材は、洗濯も気をつかいそうです。お手入れはどうしたらいいですか?

A.ポイントをおさえれば洗濯機でも洗えます!

山本さん
「もちろん、手洗いできればそれに越したことはありませんが、ポイントをおさえていただければ、フリープの下着は洗濯機でも洗えます。

お手持ちの下着の場合は、洗濯表示をしっかり読んでから判断してくださいね」

\CHECK下着を洗濯機で洗う時のポイント3つ

ポイント1:外せるパットは外して別洗い

ウレタン製のパットは傷みやすいので、外せるものは必ず外してから洗濯しましょう。パットだけは別で手洗いするのがおすすめ。

ポイント2:ネットはちょうどのサイズを選ぶ

大きすぎるネットに入れてしまうと、中で生地がこすれて傷む原因に。入れる枚数がちょうどおさまるくらいのサイズのネットを使用して、漂白剤の入っていない中性洗剤で洗ってください。

ポイント3:形を整えて「吊り陰干し」

やわらかい生地は形が崩れやすいので、濡れた状態で形を整えて干し、直射日光が当たらない場所で乾かしてください。

スマイルコットン®は正しい洗い方で洗えば、柔軟剤を入れてなくても気持ちいいやわらかさが持続します。

夏の快適なおしゃれを、心地いい下着で叶えてみませんか?

大人世代のための下着の選び方は、いかがでしたでしょうか。

素材、デザイン、つけ心地、すべてにこだわった下着に包まれる心地よさを、ぜひ体験してみてくださいね。

お肌にも心にもやさしい快適な下着を味方にして、今年も夏のおしゃれが楽しめますように。

撮影/安藤美穂

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