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「大切な日も自分らしく」お客さまの声から生まれた、大人のためのブラックフォーマルができるまで

2026/11/06 公開 

【開発秘話】「大切な日も自分らしく」お客さまの声から生まれた、大人のためのブラックフォーマルができるまで

writer NATULAGI編集部

昨年11月に発売後、大反響をいただいた、ナチュラン初のオリジナル慶弔両用服【大切な日のジャケット&ワンピースセット】。

より多くのみなさまの大切な日に寄り添えるフォーマルウェアを目指し、今年は新たにパンツセットもラインナップに加わりました。

こちらのコンテンツでは、開発を担当したバイヤー小石川に、ナチュランならではのブラックフォーマルのこだわりと、完成までの裏側を聞いていきます。

きっかけは、お客様の声から

ナチュランオリジナルブラックフォーマル開発を担当したバイヤーの小石川

毎年11月から2月頃にかけて、ナチュランではフォーマル需要が高まります。

この時期コールセンターには、フォーマルウェアをお求めになったお客さまから、「これはお葬式にも着られますか?」といったお問い合わせが多く寄せられていました。

ただ、残念ながらこれまでは慶弔両用のフォーマルはほとんど取り扱っておらず……

小石川:
「そこで、問い合わせしてくださるお客さまの期待にこたえられるブラックフォーマルをつくりたい、そう思ったのが開発のきっかけです」

インタビューに応じるバイヤーの小石川

小石川:
「ナチュランで取り扱っているハレの日用のフォーマルは、動きやすくて体のラインを拾わないシルエットなど、百貨店などで売られている一般的なフォーマルとは異なるデザインが人気です。

問い合わせしてくださったお客さまは、きっとナチュランのフォーマルウェアの着心地のよさを知って、弔事の場でも着られたら、という想いがあったのだと思います」

ブラックフォーマルの着心地について語るバイヤー小石川

小石川:
「ブラックフォーマルで着心地がいいって、あまり聞かないですよね。自分のことを振り返っても、弔事用のフォーマル、いわゆる『喪服』は、窮屈で着心地が悪いけれど、我慢して着るものというイメージを持っていました。

でも、40代50代と年齢を重ねていくと、洋服の着心地にどんどん敏感になるのに、それってどうなんだろう……と、私自身疑問を感じるように。

そこで、
・体のラインを拾う
・着ていて疲れる
・着脱しにくい


などのブラックフォーマルのマイナスイメージを解決した、ナチュランらしい、ストレスフリーのブラックフォーマルを目指そうと決めました」

自宅で洗える! 美しくてイージーケアな生地

小石川:
「ブラックフォーマルと通常のフォーマルの一番の違いは、生地の黒さです。ブラックフォーマルには、特殊な濃染加工が施された深い漆黒の生地を使用します」

濃染加工を施した日本製の深い漆黒生地のアップ

小石川:
「まずは、長年フォーマルウェアを開発しているメーカーさんにご協力をお願いして、生地をさがすところからスタートしました。

選んだのは、深い黒が美しいのはもちろん、シワになりにくく、軽い着心地で、なんと自宅での洗濯が可能という、イージーケアな日本製の生地です。

ブラックフォーマルは一度の着用でもクリーニングに出すことが一般的ですが、この時間やコスト面の負担が軽減できたらと考えたんです。

実際に購入されたお客さまからも、『自宅で洗えるのが助かります』というお声をたくさんいただいています」

目指したのは、着心地と品のよさの両立

小石川:
「生地はすんなり決まったものの、難航したのはデザインです。

ナチュランで好まれるデザインをもとに、実現したいことをメーカーのデザイナーさんにお伝えしたのですが、このすり合わせが思いのほか大変で……」

「Luuna miu」大切な日のジャケット&ワンピースセットを着こなしたモデル
▲こちらが発売後、即日完売した「大切な日のジャケット&ワンピースセット」¥33,000/Luuna miu

小石川:
「というのも、世の中のブラックフォーマルには、かちっとした肩の切り替え、女性らしいラインが出るウエストが絞られているシルエット、というように、決まったカタチがあるんです。

でも私たちがつくりたいのは、ふだんの洋服のような着心地のいいデザインを取り入れたブラックフォーマル。そこをデザイナーさんに理解いただき、実際に形にするまで、何度も調整を重ねました」

ゆったりとした身幅に切り替えとタックを施したワンピースのディテール

小石川:
「例えばワンピースのウエストは絞るのではなく、逆に一般的なブラックフォーマルでは考えられないくらいたっぷりと身幅をとりました。

その代わりに切り替えやタックを入れることで、ブラックフォーマルらしいメリハリや上品さを表現することに」

肩まわりにゆとりのあるドロップショルダーデザインのフォーマルジャケット
▲ジャケットはドロップショルダーにすることで、長時間の着用でも疲れにくい仕様に。

小石川:
「また、ジャケットのドロップショルダーも、とくにこだわった部分です。

ナチュランで人気のジャケットの形を過去5年分くらい集めて検証したところ、肩の切り替え位置を落としたドロップショルダーは、着心地のよさを叶えるうえで、譲れないポイントと考えました。

セットインスリーブ(肩のラインに垂直に沿う袖の付け方)が主流のフォーマルジャケットで、動きやすさとブラックフォーマルに相応しい品のよさをどうやって両立させるか、デザイナーさんと時間をかけて形にしていきました」

身長155cmのバイヤー小石川がMサイズのワンピースセットを着用した様子
▲小石川は身長155cmでMサイズを購入。

小石川:
「完成したワンピースセットは、じつは昨年法事で着用する機会があり、着心地のよさを実感できました」

着心地のよさや使い勝手について笑顔で話すバイヤー小石川

小石川:
「配膳の手伝いや荷物の移動、帰りの車の運転まで、ジャケットを着たまま窮屈感なく行うことができました。

着ていて一度も脱ぎたいなと思う瞬間がなくて、いつもの洋服を着ているのと同じ感覚で過ごせたんです。自分でつくっておきながら、ちょっと驚きでした」

パンツ派のためのブラックフォーマル

新登場した「Luuna miu」大切な日のパンツセットアップを着用したスタイル
▲新たにラインナップに加わった「大切な日のパンツセットアップ」¥33,000/Luuna miu

小石川:
「今季、新しくつくったのがパンツとジャケットのセットです。

じつは、社内はパンツ派が多いんです。お客さまと同世代で、同じ悩みを持つスタッフが多く、ブラックフォーマルでもパンツセットがあったら、もっと多くのみなさまに届けられるのでは、という思いがありました」

後ろウエストゴム仕様とヒップラインをカバーする玉縁ポケットのバックシルエット

小石川:
「パンツは心地よさと見た目の美しさを追求して、後ろ側をゴム仕様にしました。ゴム部分は縫い留められているので、着用しているうちにねじれてしまう心配もありません。

後ろにつけた玉縁ポケットは上品さを出しつつ、気になるヒップラインをさりげなくカバーしてくれます」

すっきりと見せる上品なテーパードラインのブラックパンツ

小石川:
「40代、50代はパンツをよくはく年齢だからこそ、シルエットの違和感にとても敏感です。みなさまに納得いただけるように、パンツの形にはかなりこだわりました。

辿りついたのは、ゆとりがありつつもワイドすぎない、ほのかなテーパードライン。

生地の落ち感があり、すとんとしたシルエットがきれいと、試着したスタッフからもとても好評です」

パンツセット用にやや着丈を長めに設計したドロップショルダージャケット

小石川:
「セットのジャケットも、パンツ用に一新。ワンピース用と同じく、ドロップショルダーで動きやすさにこだわりつつ、着丈はパンツとのバランスを考慮してやや長めに、角もすっきりと仕上げました」

数珠やハンカチをさっと収納できるジャケットの便利なポケット機能

小石川:
「ちなみに、どちらのジャケットもポケットつき。数珠やハンカチなど、さっとしまいたいときに重宝します。

じつは、一般的なフォーマルジャケットはシルエットを重視するためポケットがないものが多いんです。

でも、ナチュランといえば、ポケット!といえるくらい、ナチュランではアイテムづくりにおいてポケットにはこだわりを持っています。なので、ブラックフォーマルでも、ポケットは絶対につけたくて。

ただポケットがあればいいのではなく、もちろんシルエットも妥協せず。

前を留めてもポケットにひっぱられてシルエットが崩れてしまわないように、デザイナーさんにはかなり無理をいって、細かい調整をしてもらいました」

隙間なく綺麗に閉まるフロントボタンの寄り画像
▲フロントのボタンは隙間なくぴたっと閉まるので、急な参列などで中に着るものの用意がないときも安心です。

小石川:
「また、インナー選びに困るという声におこたえして、今回はこのパンツセットにぴったりのブラウスもご用意しました」

「Luuna miu」大切な日のバンドカラーブラウスの着こなし
▲「大切な日のバンドカラーブラウス 」 ¥9,900/Luuna miu

小石川:
「ブラウスは白と黒の二色展開で、ブラックフォーマル対応の生地を使用。夏の法事などはブラウスとパンツだけでも参列できます」

白いバンドカラーブラウスを合わせて華やかに装う入学式などの慶事スタイル

小石川:
「白いブラウスをインナーにすれば、入学式などのハレの日の式典にも使えます。

コサージュやアクセサリーで華やかさをプラスしても印象ががらりと変化。慶弔どちらもいつもの自分らしく、心地よく過ごすことができます」

大切な時間に向き合うための服

ブラックフォーマルの魅力と開発への想いを語るバイヤー小石川

小石川:
「私自身、このブラックフォーマルを着用してからは、もう、我慢して着ていた昔の喪服には戻れないなと感じています。

着心地やシルエットのストレスから解放されることで、余計なことを考えず、大切な時間にしっかりと向き合うことができました。

長年大人の女性の等身大の悩みに向き合ってきたナチュランだからこそできたブラックフォーマル。ぜひこの機会にお手に取っていただけるとうれしいです」

撮影/菊地和歌子

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