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【おしゃれの見つけ方】第13回 BROCANTE・松田尚美さん/「どうせ……」と諦めず、いつまでも自分らしいおしゃれを楽しみたい

writer 齋藤萌

「心地いいおしゃれの見つけ方」をテーマに、自分らしい着こなしやおしゃれのルールを持っている人たちをご紹介しています。

第13回目は、自由が丘にあるフランスのアンティーク家具や雑貨、植物を扱っている「BROCANTE(ブロカント)」のオーナーである、松田尚美さんです。

定番を着回しつつ、新しいおしゃれも楽しむ

並べていただいた洋服を見ていると、淡くくすんだ色味やゆるめのフォルムなど、お店と同様一貫した趣味のある松田さん。どのような視点で洋服選びをしているのでしょうか。

「20代の時からあまり趣味は変わらず、例えばニットはずっと私にとっての定番アイテムです。なので似たような形や色のものを複数持っています。真っ白よりは薄いベージュやアイボリーのような色が好きですね。

自分にとっての着心地の良い服って限られていますから、無理にあちこち手を出す必要はないと思っています」

「素材は、見つけるとつい見惚れてしまうほどのシルク好きです。シルク混のニットやストール、ワンピースなど、シルク素材のさまざまな洋服を持っています。

このワンピースはインドの手仕事のもの。シルクの艶が美しく、さらにプリーツに手仕事を感じさせる揺らぎがあります。手作りのものが好きなので、そういうところも見ていてたまらない点ですね」

ラクに着られてきちんと見える、ワントーンコーデ

揺るがない自分の定番を持ちつつ、時にはお店を訪れたお客さんが持っているアイテムがどこのものか聞くこともあるそうです。お気に入りだというワントーンコーデもまた、とある人に出会ってから取り入れたおしゃれなのだとか。

「以前お会いしたスタイリストさんがとてもステキにワントーンを着こなしていて、それ以来憧れの気持ちもあって取り入れるようになりました。ネイビーやグレー、ベージュなど、ベーシックな色を組み合わせることが多いです」

「ワントーンコーデの良さはシンプルなアイテム同士でも装いが決まることだと思っています。服がシンプルだと思考もクリアになる気がしますね。またきちんとした格好にも見えるので、子どもの学校の行事などにも活躍するコーディネートだなと思います。

ただ時々思いっきりかわいいものを身にまといたくなるんです。そんな自分の気持ちを尊重しようと、5年くらい前からワンピースを買うようになりました」

取材・協力

松田尚美(まつだなおみ) 

アンティークショップオーナー

アパレルの販売を経験後、東京都自由ヶ丘にある造園のプランニングとフランスの古道具を販売する「BROCANTE(ブロカント)」の店主・バイヤーとなる。家具・雑貨と植物が調和するセンス溢れる空間は多くのファンを持ち、自身のファッションやライフスタイルも注目されている。http://brocante-jp.biz/

作家プロフィール

齋藤萌(さいとうめぐみ)

編集者・ライター・フォトグラファー

「土屋鞄製造所」「北欧、暮らしの道具店」など、3社にてWebメディアの編集・ライターを経験し、2021年に独立。暮らしまわりやものづくりに関わる取材・執筆が得意。またフォトグラファーとしても活動している。instagram:@megum_isaito

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