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きょうこばぁばさん/後編:大切なのは 「できるかもしれない」 というワクワク感

2025/10/09 公開 

きょうこばぁばさん/後編:大切なのは 「できるかもしれない」 というワクワク感

writer NATULAGI編集部

この企画「はじめるのはいつだって」では、常に新しいことにチャレンジしている2人の女性をご紹介しています。

第1回目にご登場いただいたのは、鎌倉のセレクトショップ「Rimini(リミニ)」の店主・広田とも子さん。そして第2回である今回は大人気YouTuberであるきょうこばぁばさんにお話を伺っています。

前編ではこれまでの歩みについてご紹介しました。そして後編では、最近はじめたグループ活動に手芸など、きょうこばぁばさんがこれから挑戦したいことについてお届けします。

SNSの交流からはじまった、グループ活動

きょうこばぁばさん
「現在シニア3人で集まり『かしましシスターズ』という名前でグループ活動をしています。この活動にもっと力を入れたいですね。

3人が出会ったきっかけは、インスタグラムでした。白髪をどうしようかなと検索していた際、素敵な白髪の女性を見つけたんです。その人をフォローした後、イベントや交流を通じて知り合い、親交を深めることに。

活動内容は、主にダンスや音楽、ファッションを通じた自己表現です。月に1回程度の活動を目指しているのですが、みんな忙しいから不定期でも良いかなと思っています。とにかく、私たちが楽しくやることが大切ですね」

編み物に藍染め。手作りのアイテムでもっと自分らしく

「ほかにも、手で何かを作ることに挑戦したくて。実は若い頃、編み物が得意だったんです。セーターから棒針を使った作品まで作っていたのですが、スーパーで働きはじめた頃にぱたっと辞めてしまいました。現在、その技術を再び活かそうと考えています」

「以前古いジーンズを細かく裂いて巻き付けて作ったコサージュが、周囲から好評だったんです。だからもっとファッション小物を手作りしたい。編み物以外にも、藍染めや縫い物、染め物に興味があります。手工芸的な技術を学んで、もっと『私らしい何か』を作りたいです」

チャレンジする気持ち自体に価値がある

HP作りからはじまり機材を揃えてのYouTube撮影、料理にファッション、動画の企画などなど、これまでもたくさんのことに挑戦してきたきょうこばぁばさん。

けれどもいざ道具を揃えてみたものの、うまく使いこなせなかったことも多いといいます。よくあることだけれど、ちょっと苦いこの経験。そんなとき、きょうこばぁばさんの娘さんが明るく声をかけてくれたそうです。

「以前娘がこんなふうに言ってくれたことがありました。

『お金を使って道具を揃えて、何かできるかもしれないという可能性を信じたこと。その “できるかもしれない” というワクワクした気持ちを味わうことこそが大切。実際にできなくても、その挑戦する気持ちを楽しめば良いのよ』って」

「この言葉を聞いて、道具を買うこと自体が、新しい可能性への投資であり、学びへの第一歩だと前向きにとらえるようになりましたね」

とりあえずやってみたことに対し、とても励みになるこの考え方。趣味でも仕事でも新しいことにチャレンジする気持ちを、そっと後押ししてくれるのではないでしょうか。


2人の女性への取材を通し、何か新しいことを知りたい、挑戦したいという気持ちに、年齢は関係ない。改めてそう感じることができました。興味があることや小さな一歩からでもかまわない。新しい挑戦をはじめてみると、そこには、思いがけない発見や出会いがきっと待っているはずです。

撮影・取材・文/齋藤萌

プロフィール

きょうこばぁば

YouTuber

1956年生まれ、鳥取県出身。スーパーのアルバイトを経て介護士として15年間勤務。現在はプチプラファッションや日々の料理投稿が人気のシニアインフルエンサーとして活躍中。YouTubeチャンネル「きょうこばぁばライフ」の登録者数は11.3万人、Instagramのフォロワー数は8.3万人(2025年9月現在)。著書に『きょうこばぁばの 人生キラメクおしゃれマジック』(主婦と生活社)がある。
instagram:@kyokoba_ba

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