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小和田妙子さん/リタイア後のコンパクトな暮らし。小さな幸せを集めれば、毎日が楽しい

2025/10/16 公開 

【幸せな暮らしの習慣】小和田妙子さん/リタイア後のコンパクトな暮らし。小さなよろこびを集めれば、毎日が楽しい

writer NATULAGI編集部

NATULAGIが注目する素敵な方たちに聞く、幸せな暮らしの習慣。

第7回目は、小和田妙子(おわだたえこ)さんにお話を伺いました。

インスタグラムのフォロワーは8万人超。今月初めての著書『60代からのおしゃれ 幸せになるシンプルなクローゼット』(KADOKAWA)の発売も予定している小和田さん。

インスタグラムの洗練されたコーディネート投稿に添えられているのは、夫との何気ないやりとりや、おいしい食べ物の話題など。思わずくすっと笑ってしまったり、うんうん、と共感したりするような日常の風景です。

長年夫婦で営んできた写真館をたたみ、店舗を併設した一軒家から、1DKの賃貸アパートに引っ越したのが一年と少し前。リタイア後は暮らし方にも自然と変化があったといいます。

「小さな暮らしに移行しました」という小和田さんの今の暮らしを支える習慣を教えていただきました。

朝の運動で体力づくり

「朝は一日のスタートなので大切に考えています。

起床したらまずはTVのスイッチを入れて、ニュースや天気予報をみながら徐々に体を目覚めさせ、その後は腹筋、背筋、上体そらしなど、5分ほどの軽い体操をします。

終わったらコップ一杯の水を飲んで、毎朝20~30分、朝の散歩に。そのほか、午前、午後、夕方に100回ずつのスクワットと、かかと落としも日課にしています」

▲散歩時に愛用しているのは、PATRICK(パトリック)のスニーカー。

「以前の住まいは写真館のスタジオの2階にあり、スタジオの天井が約7mもあったので階段が長く、一日のうちに何回も上がり下がりをしているうちに自然に筋力トレーニングになっていました。ですが、今のアパートは1階で、急激に筋力が衰えていくのを感じるようになって……。

関節の痛みも感じるようになったため、『これはまずい』と運動を習慣にすることに。毎日の散歩に加えて、スクワットも取り入れるようになったら、脚の筋力が戻りつつあるようです」

月に一度、お楽しみの日をつくる

「仕事を辞めてから曜日の観念が薄れ、ふと今日は何曜日だったかわからなくなることが増えました。写真館の仕事は肉体的にも辛く大変なこともありましたが、生活のリズムができていたんですね。

そこで日々のアクセントとして、なるべく一カ月に一度はお楽しみの日を意識的につくり、お出かけするようにしています」

▲友人と美味しいパン屋さんを巡る「パンツアー」をすることも。

「主人と美術館や映画館に行ったり、美味しいものを食べに行ったり、友人たちと“パンツアー”や“コストコツアー”と称してお出かけすることもあるんですよ。

外に出かけることでいい気分転換になりますし、先のイベントがあることで、日々を楽しむモチベーションにつながっています」

季節のモノを暮らしに取り入れる

「一軒家暮らしの頃は、庭に山紅葉やミモザ、欅に夏みかんの木などがあり、季節を感じることができました。

それがなくなった今の暮らしでも、どこかに季節を感じたいと思い、四季にまつわる行事をしたり、その時季にしか食べられないモノを食べたりしています」

▲毎年のように友人からもらう静岡県の特産品「四つ溝柿」は、渋柿なので干し柿に。皮むきして、凧糸で干して、小和田家の楽しい秋の風物詩です。

「もともと食べることが大好き。味覚でダイレクトに旬を味わい、季節を感じることは、手っ取り早くてお手軽です(笑)

季節を楽しんで、また次の季節も楽しみと思えること、そういう日々の些細なことが、暮らしの幸福感につながっているのだと感じています」

一日が無事に終わる、何でもない毎日に感謝を

数年前に愛犬を看取り、今は夫婦二人の小さな暮らし。

「若い頃と違い、海外旅行をしたいとか、特別なモノが欲しいとか、そういう欲がなくなってきたのはちょっぴり寂しい気持ちもしますが、身近な季節を楽しんだり、たまに美術館に行ったり、そんな暮らしが今の私には心地いいんです。

それにね、何かいやなことがあっても、近所の散歩や好きなおやつを食べたり、コーヒーショップへ出かけたり友人とおしゃべりしたり、そんなことでストレス解消できる安上がりな性格なんです」と笑います。

「時間に少しゆとりが持てるようになった今、やりたいことは、遠くに住む友人と会うことです。会いたいと思ってもいつか会えなくなる日が来ることはわかりすぎるほどわかっているので。自由に体が動くうちに、少しでも回数多く会いたいです」


70歳となる節目の年に訪れた暮らしの変化。でも、仕事をしていた頃も今も、変わらないことがあるそうです。

「以前から一日の締めくくりの夕食時には、夫とお互いを労う言葉を口に出して言うようにしているんです。夫婦二人、ささやかな夕食を済ませて『今日も一日無事に終わってありがとう』と笑顔でお互いに言えたときが幸せです」

\小和田さんの
ある日のスケジュール/

5:00  起床
    腹筋などの軽い体操
    近所の散歩
    朝食作り
7:00  朝食
    洗濯、掃除などの家事
    インスタ投稿やコメント返し
    ちょっとだけスクワット
12:00   昼食
    TV鑑賞
    ちょっとだけスクワット
    買い物(友人とお茶など)
    暑くない季節は散歩へ
17:00  夕食作り
18:00  夫婦で夕食
    夕食片付け
    ちょっとだけスクワット
    読者、TV
    入浴
22:00   就寝

写真提供/小和田妙子さん

プロフィール

小和田妙子(おわだたえこ)

主婦

チャーミングなグレイヘアとセンス抜群のコーディネート投稿が支持され、人気インスタグラマーに。静岡県富士宮市で写真館を営み、2024年に閉業。一軒家を手放し、1DKの賃貸アパートで夫とふたり暮らし。2025年10月17日に初めての著書『60代からのおしゃれ 幸せになるシンプルなクローゼット』(KADOKAWA)を上梓する。Instagram:@taechan1001

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