
writer NATULAGI編集部
お正月のムードが落ち着き、日常が戻ってきました。この一年を健やかに過ごすため、暮らしの道具を見直してみるのはいかがでしょうか?
暮らしのきほんは、住まいと食と、身につけるものを整えること。とはいえ、時間に追われ、体調が悪い日だってある。そんなとき、働きものの良い道具があれば、どんなに心強いことでしょう。
1945年創業の荒物問屋「松野屋(まつのや)」には、私たちの日々の暮らしを支えてくれる、頼りになる日用品がたくさん揃っています。
今回は松野屋の店主、弘(ひろし)さん・きぬ子さんご夫婦のご自宅におじゃまし、良い道具とともに暮らす、松野さんの衣食住をのぞかせていただきました。
1枚目の写真に使用したお弁当箱(すり漆丸小判弁当箱大 ¥13,200)、お箸(ひのき漆箸5膳セット ¥2,090)
※価格はすべて税込みです。クレジットにリンクがないものは、ナチュランで現在お取り扱いのない商品です。予めご了承ください。
はたく、はく、拭く。気分がさっぱりしたら、それで大丈夫

衣食住の「住」は、住まいを整えるためのお掃除に注目。
松野さんが暮らすのは築80年を超える日本家屋ですが、埃っぽさやよどみを感じさせない、すーっと深呼吸したくなる空間です。
日々のお掃除には、はたきやほうきといった昔ながらの道具が大活躍。廊下のつきあたり、いつでもさっと手にとれる場所に、使い込まれた道具たちがスタンバイしています。

まずはじめは「はたく」。窓をあけて、高い場所から低い場所へ。タンッタンッタンッと、リズミカルで力強い、小気味良い音が響きます。

▲群馬袋ほうき ¥10,450、トタン文化ちりとり ¥770落ちたゴミは、ほうきとちりとりでサッサッと手際よくはいて集めていきます。長い廊下ですが、ものの数分ですっきりきれいに。
「たまには掃除機も使いますよ。だけど電気を使うし音が出るし、階段なんかは重くて危ないの。
その点、ほうきは軽くて狭い隙間にもすっと入るし、静かだからいつでも使えて、共働きやマンション住まいが多い今の人たちの暮らしにも、意外と合っていると思うんです」
▲木手トタンバケツS ¥2,640
週に1回は雑巾で拭き掃除。「できる時だけですけどね」ときぬ子さん。
「去年亡くなったお姑さんは、掃除をとっても丁寧にする人で、ほとんど毎日家中を拭き上げていました。だから我が家の木は、拭き掃除を覚えているんです。私はそれをなぞっているだけ」

「毎日の掃除は完璧にできなくてもいいの。自分がすっきりさっぱりとして、気分よく過ごせることが大事だと思います」
忙しい日ほど、お弁当があれば
▲すり漆丸小判弁当箱大 ¥13,200丈夫で健康な心と体をつくるのは、衣食住の「食」。
仕事で忙しくなりそうな日やイベントの予定があるとき、二人はお弁当を持って出かけます。
いつものお昼は外食が多く、美味しいお店をたくさん知っている弘さんも、きぬ子さんのお弁当には「冷めてもうまいんだよなぁ」と太鼓判。
愛用しているすり漆のお弁当箱は松野屋でも人気の品で、お弁当を広げると自然と注目が集まってしまうんだとか。
▲アルマイトざる 22㎝ ¥2,860野菜をざぶざぶ洗うのは、丈夫で軽いアルミ製のざる。今日の副菜はほうれん草のおひたしです。

▲アルマイト両手鍋 16cm ¥2,530(ナチュランでは14cmと18cmを販売中)
ざるには足がついているので洗い場においても清潔です。鍋にお湯をはってざるを入れれば、蒸し器代わりにも。
ジュワッとフライパンに流し込む、いい音が聞こえてきました。卵液入れに使っているのは、マッコリカップ。もともとは韓国のお酒・マッコリを飲むための道具ですが、調理道具としても優れものです。
▲アルマイトバット中 ¥1,760、スス竹ターナー ¥1,210あつあつのジャガイモはバットの上でつぶしていきます。味付けは、塩コショウとバター。「広げると冷めるのが早いでしょ」と、お弁当づくりがはかどるコツをきぬ子さんが教えてくれました。

▲孟宗竹トング ¥660/お弁当箱は漆を塗り直すと新品同様になるそう。わっぱのお弁当箱は調湿効果があって呼吸しているから、冷めてもべたつかず、お米が美味しくいただけます。
▲シュロ棒たわし ¥3,960こまめに洗えばシンクもきれい。鉄の卵焼き器は、熱いうちに汚れを落とします。持ち手付きのたわしなら、やけどの心配がなく安全。
▲本日のお弁当の完成!下ごしらえから、調理、完成まではあっという間。使いやすい調理道具は、毎日のごはんづくりの負担を軽くしてくれます。
お出かけは、長く愛せる相棒バッグと
▲ヘビーキャンバスツールトートS ¥16,500/左が新品、右が3年使ったもの。しっかりとした風合いは保ちつつ、味わいのある表情に変化。(現在ナチュランでのお取り扱いは左の生成のみ)最後は、衣食住の「衣」。
身につけるものも、暮らしにフィットしたアイテムを見つけたいもの。実用性とデザインの美を兼ね備えたバッグを相棒にいかがでしょうか?
岡山県の厚手の6号帆布を使用したキャンバストートは、大切な荷物を安心して預けられる、丈夫でしっかりとした風合いが魅力。
バッグのデザイナーは弘さん。ポケットの多いアメリカのガーデニングバッグをもとに改良を重ねて、この形に辿りつきました。年齢や性別問わずファンの多い、松野屋のロングセラーです。
▲きぬ子さんのバッグの中身を拝見!
▲手帳にポーチ、水筒、ペンケース。ポケットにスイスイ迷いなく入れていきます。
こんなに入れてもまだ余裕がたっぷり。
「どのポケットに何を入れるか、決めておけば迷子になりません。でもたまには探しものをするときもありますよ(笑)」ときぬ子さん。

最後はフックをカチッと閉じて、荷物がこぼれてしまわないように。使いやすさもデザインのよさも大切に、熟練の職人さんの手で丁寧に作られたバッグです。

「それでは今日もいってきます」
頼りになる相棒バッグがあれば、波ある毎日も心強くいられそうです。
暮らしを彩るささやかなお楽しみ
▲アルマイト藤巻タンポ1合 ¥2,090取材中、松野家をふと見ると、視界の中には必ずといっていいほど、さりげなく生けられたお花がありました。
玄関前のお花の手入れは、自称・荒物華道家、お花好きな弘さんの担当。毎朝ハサミを片手に外へ出て、飾るお花を玄関前から調達してきます。

玄関や棚、窓辺やテーブルの上、手入れされた空間を彩る花のしつらい。こんな楽しみを味わえるのも、しっかりとした衣食住のきほんがあればこそ。
暮らしを支えてくれる松野屋の良い道具とともに、新しい一年をスタートしてみませんか?
- プロフィール
松野弘・きぬ子
松野屋店主
1945年創業、東京・馬喰町にある荒物問屋「松野屋」を営む。きぬ子さんの趣味は編み物、縫い物などで、手仕事作家としても活動。弘さんはブルーグラスミュージシャンとしての顔も。著書に、二人の暮らしの風景を綴った『松野家の荒物生活』(小学館)がある。
instagram:@matsunoya_tokyo